暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第10話 妹の魔法と招待状?
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シルフィアは、そんなギルバートとディーネが原因で、子供の成長が早すぎる事に鈍感になってしまった。領地経営で忙しい事もあり、子育てに関しては放任主義なってしまう。それなのに“せめて身を守る為の訓練は……”と、愛情をこめて地獄にするのだから
性質
(
たち
)
が悪いが、訓練を受けられないアナスタシアは“自分は構ってもらえない”と感じたのも仕方が無いだろう。一方で父親のアズロックは、仕事で家になかなか帰れない所為で、その事に気付けなかった。
そしてこの環境は、アナスタシアに孤独を感じさせるのに十分だった。家族は笑いかけてくれるのに、ふと気付くと自分だけ何時も蚊帳の外。……だから、家族が何をしているか観察したのだ。そしてその結論は、何時も(シルフィアだけが)楽しそうにやって居る訓練だった。
だから、母にねだって剣の稽古を始めたのだが、兄の魔法訓練が始まると館裏の森に訓練場所を移されてしまう。
それをアナスタシアが“……また、置いて行かれてしまった”と感じたのは、仕方が無い事なのだろう。だから“自分も魔法訓練を始めたい”と、ねだったのだ。
しかし特例を認めない母が、それを許すはずが無かった。やがてそれは焦りへと繋がり“如何にかしなければ、自分は見向きもされなくなるかもしれない”と言う不安を感じる様になったアナスタシアは、やがて“自分だけが一人残され、皆は何処かへ行ってしまうかもしれない”と言う強迫観念に囚われる様になった。
まだ幼子であるアナスタシアにとって、その心理ストレスは耐えられる様な物では無い。
如何すれば良いのか幼い頭で考え、アナスタシアが出した結論は“……置いて行かれない様に、追い付いてもう離れ無ければ良い”だった。
ドリュアス家の人間は、例外無く何処か歪んでいるのだった。
魔法訓練は、アナスタシアも加わり順調に進んでいます。アナスタシアが母上の格好のターゲットになってくれたおかげで、私とディーネは自分の属性訓練をする余裕が出来ました。生贄になってくれたアナスタシアには、いくら感謝してもしきれません。
訓練後にアナスタシアが、何かブツブツ呟いているのは気のせいだと思いたいです。……なんか黒いオーラ出てませんか? 止めて!! その年でヤンデレとかあり得ませんから。
私が現実逃避している間に、心配したディーネがアナスタシアに話しかけました。すると途端に、年相応の笑顔に戻ってくれます。アナスタシアの雰囲気が戻ったのを確認すると、私も側に行き話しかけました。
「如何したのですか?」
「……立てない」
どうやら母上のやり過ぎで、足腰が立たないらしいです。
「……ギル」
ディーネが私の横に来て、苦笑いをしながら私の名を呼びました。
「分かってますよ
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