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HIGH SCHOOL OF THE DEAD〜学園黙示録〜 気まぐれ転生者の地獄の宴
その日世界は崩壊する(後)
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「やぁぁ!」
麗が『奴ら』の心臓を突く。
「バカヤロウ!」
孝が叫ぶ。
先程麗は教師の心臓を突いて動き出したのを忘れたと言わんばかりだ。
孝から考えれば同じ轍を踏むバカに見えただろう。
「だって!―――――――きゃ!?」
モップの柄で突かれた『奴』はそれを掴んで麗を壁に叩きつける。
「麗!?」
永が叫ぶ。
俺は永をどけて『奴』にストレートを決める。
『奴』は下に転げ落ちて他の『奴ら』も巻き込む。
「こっちだ!早く」
孝が叫ぶ。
「麗、こっちへ」
「流儀・・・・」
お腹を押さえながら一緒に上がる。
長机を盾にしてセロテープで手すりと繋ぐ。
「そんなの役に立つのかよ」
俺は孝の頭を掴んで思いっきり握る。
「い゛だ!先生痛い!?」
「セロテープの引っ張り強度は高いと授業で教えたろうが(怒)」
「す、すいません・・・・・・・」
「何にせよ、これからのことを考えなきゃいけねぇ。悪いがお前らのお守をやることも出来ねェからな」
「そうですね。まずはライターかマッチがないか探さないと。
夜に『奴ら』の動きが分かるよ・・・・・ヴッ!」
「永!どうした!?」
永が吐血する。
「ケッ!映画通りってことさ。絶対に死なないような所を噛まれてもこの世から一発退場さ」
「そんな!」
「孝・・・・」
「永!」
「俺の頼みを聞いてくれないか?」
「・・・・・なんだ」
そう言って永は屋上の角を指さす。
「死ぬのを・・・・・・手伝ってくれ」
孝視点
「無理だよ」
「俺は『奴ら』にはなりたくない!な、孝・・・頼む。
・・・・・・・・俺は最後まで俺でいたい・・・・・・・・・・・・・」
そして倒れる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
僕はバットを握る手に力を込めた。
「駄目ッ!友達を殺すなんて」
「・・・・離れろ、麗」
「駄目よ!殺人なんて!」
「ここに来るまでもそうしてきた」
「・・・・・・でも」
ピクン!
「・・・・・・・永?」
永がゆっくりと立ち上がる。
でも僕は分かっていた。永がもう手遅れなことに――――――――――
「ヴゥゥゥゥゥ」
「本当に馬鹿げてるよな。でも
本当なんだ!!」
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