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HIGH SCHOOL OF THE DEAD〜学園黙示録〜 気まぐれ転生者の地獄の宴
その日世界は崩壊する(後)
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上だ」
「永!」
「お前・・・・・・・・」
「屋上なら救助が来るまで立て籠もれる」
「屋上にこもるって一体どこに」
「天文台がある!・・・・・・先生もそれでいいですね」
「ああ、文句はないよ」
今思えば、この時無理にでも外へ逃げ出しているべきだったのかもしれない。
でも
あの時はそれが一番いいように思えたんだ。
流儀視点
屋上に出た。
町は至る所で黒煙が立ち込め、騒然としている。
「一体何が起こってるんだ・・・・・・・」
全員信じられないという顔で佇んでいる。
「警察が電話に出ないはずだ」
「なんなの、これ。一体何が起こってるのよ!!ねぇ、教えてよ!教えてよ流儀さん!
朝までは・・・・・・・ううん、ついさっきまではいつも通りだったのに―――――――――――――」
「麗・・・・・・・・」
バラバラバラバラ
「ヘリ?」
バラバラバラバラッ
「きゃあっ」
「おっと、大丈夫か?」
麗がふらつくのを俺が支える。
「・・・・ブラックホークだ」
UH-60 ブラックホーク
4翅シングルローター、双発エンジン搭載の中型多目的ヘリコプターである。
「Black Hawk」とはイリノイ州のアメリカ先住民族であり、ソーク族を率いた勇猛な酋長の渾名だ。
「アメリカ軍・・・・・・・あっ・・・・・違う、自衛隊だ!」
「どこから来たんだ?近くに駐屯地なんてないのに」
「助けてー!!」
「無駄だ」
「なんでよ!?」
「孝の言う通りだからだ。きっと特別な任務を与えられてる。俺達を助けてる余裕なんてないさ」
「病気のようなものなんだ、『奴ら』」
「『奴ら』?」
孝が聞き返す。
「ともかく『奴ら』さ。『奴ら』は人を喰う。そして喰われた奴は死ぬと蘇って『奴ら』になる。
理由は分からないが、頭を潰す以外に方法はない・・・・・・・・」
キャァァァァァァッ
孝がドアを閉めようとするが
「クソッ!鍵が壊れてるぜ」
「天文台に上がって階段を塞ぐんだ。それなら入ってこない」
「だが今俺らのいるところも『奴ら』だらけだ。オメェら、このぶち壊れた世界で生きるんなら
それ相応の覚悟がいるぜ。大丈夫か?」
『『『・・・・・・・・・・・・・』』』
「まぁ、いいさ。いきなりだからな。ゆっくりは無理だがお前らは若いから適応出来るよ」
「とりあえずはここから展望台だな・・・・・・・・行くぞ!」
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