後日談9 バレンタインデー
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君に星ちゃん、ライちゃん、夜美ちゃん!」
「なのは。………お前もチョコ配り?」
「………何か媚売りみたいに聞こえるの………違うよ、日頃お世話になってるお礼だから………はい」
そう言って渡されたチョコには俺達4人分だけでなく、キャロやアギト、優理の分まであった。
「わざわざありがとななのは」
「これは私達の分です」
「はい」
「良ければ食べてくれ」
そしてお返しとばかりに星、ライ、夜美からなのはにチョコを渡した。
「うん、ありがとう!あっ、そう言えばお姉ちゃんから零治君にチョコレートケーキをって別に………」
「丁重に返却しといて」
「アリサちゃん、なのはちゃんみたいに渡しに行かないの?」
「待って、どうしても心の準備が………」
遠くから見ていた私達。なのはやはやてが渡していく中、私はどうしても踏み出せなかった………
「………まあ星ちゃん達が近くに居たら本命チョコ渡しづらいよね」
「そうよね………」
「だけどなるべく早く渡した方が良いと思うよアリサちゃん、何だか男子の様子がおかしいよ」
「確かに、そわそわしてるけど零治やあのアホを遠くから観察しているような………」
「零治君、今日一日大変そうだね………」
「………自業自得でしょ」
だけどタイミング的には零治が1人になってからね………
上手く1人にならないかな………?
昼休み………
「れ、いっじく〜ん」
変な言い方で俺を呼ぶ水無月先輩。
「何ですか先輩………?」
「何その警戒した言い方は………せっかく零治君の為に愛を込めたチョコを持ってきたのに………」
「「「「「愛!?」」」」」
誰だ?先輩の冗談にわざわざ反応したのは………
「分かりました、美味しく妹達と食べるのでありがたく頂きます」
「………ちぇ、つまんない。もっと取り乱してくれれば面白かったのに………それとも貰いすぎてそう言う感覚がマヒしちゃった?」
「………まあ確かにこんなに貰ったのは人生初めてですね。………俺のだけじゃなく、妹達にって準備してくれた物もありますけど」
「あら、本当に人気者ね零治君。だけど一つだけお節介ね」
そう言って俺の耳元に顔を近づける先輩。
「このクラスの男子達の目が怖いわ………放課後、気を付けた方が良いわよ」
そう俺にだけ聞こえるように教えてくれた。
確かにいつもなら粛清だ!!とか言って襲ってくると思っていたが、遠くから見ているだけで何も動きがない。桐谷や神崎にも被害が無い事を見て不気味と思いつつ、流石のバレンタインデーだから静かにしているのかと思っていたが………
「放課後か………」
確かに放課後動くのはありえそうだ。
もう貰える見込みが無
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