後日談9 バレンタインデー
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ないと駄目だろ」
「でも………」
「見ろ、フェリアなんてあんなに集中して………」
「うがー!!」
怒り任せに自分の作ったチョコを引っくり返すフェリア。いつも冷静なフェリアにしては珍しい出来事で、その場にいる皆が驚いてる。
「フェリア、どうしたんだ!?」
「まだ駄目だ、もっと、もっと上手く出来る筈………」
「いや、普通に綺麗に出来てるぞ」
「駄目だアギト、これではノーヴェには到底及ばん」
「いや、何でそこでノーヴェ………?」
加藤家………
「皆さん、ちゃんと手順を守れば綺麗に………ウェンディ、聞いてますか?」
「………ここにタバスコを入れて、トマト味のチョコと言えば………流石に無理があるっスね………」
「エタナド、あのアホはほっといて続きを教えてくれ」
「………分かりました。それでは続けましょう」
今、加藤家ではノーヴェとセインがエタナドの指導の元、チョコを。ウェンディが何かを作っていた。
パパっと作った加奈は部屋に戻っており、桐谷は零治と共に出かけていた。
「しかしセインはチョコを誰にやるんだ?」
「友達やあとレイや桐谷にも」
「女の子同士にか?」
「友チョコってやつだよ」
「へえ〜変わってんな」
「それよりもノーヴェこそ桐谷に喜んでもらえれば良いね」
「なっ!?」
と驚いた顔でセインを見るノーヴェ。
「私は一応3人の中では一番姉だからね。それくらいは察しがつくよ」
「いや、でも私は………」
「桐谷はレイ以上にモテるから大変だよ。それなのにレイ以上に鈍感なところがあるし………」
「そうだよな………」
そう言ってため息を吐く2人。
「女泣かせですね零治様も桐谷様も」
そんな様子を見て呟いたエタナドだった………
ゲームセンター………
「はぁ………毎年この時期は家を追い出されんだよな………」
「良いじゃないか家族に愛されてて」
ゲームセンターのパチスロエリアで並ぶ2人の姿が………
チョコを作るのに家を追い出された零治と桐谷である。
「でもさ、どうせ食べるんだし、部屋に居たって………」
「楽しみにしてもらいたいんだろう。それに零治自身も今年はいつもと違うだろ?」
「………まあ確かにな。キャロや優理、アギト、フェリアもいるし、何より星達からもらうチョコは去年とは違うからな」
「そうだな………おっ、確変入った」
「マジか!?」
この後も、2人で1日を過ごすのであった………
そんな放課後が過ぎ、運命の当日………
「会長、チョコどうぞ!」
「会長、私からも!」
学校に着いた途端フェリアは桐谷の元へ向かった。何でそんなに慌てるの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ