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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十一話 情報共有
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すか?」
今回の件の最高責任者が出向くなど普通はありえないだろう。
「僕もそう言ったんだが、聞き入れてはもらえなかったよ」
「……苦労するな」
俺の言葉にリンディ提督の後ろにいたクロノのまったくだと言う様にため息を吐く。
クロノに内心同情しながら笑顔で俺達を迎えてくれた最高責任者であるリンディ提督と改めて向かい合う。
「わざわざお出迎えありがとうございます。
そして、この件が片付くまでよろしくお願いします」
「ええ。こちらこそお願いね」
リンディ提督と握手を交わす。
ここにこの件の片がつくまでの期限付きではあるが契約が交わされた。
「それにしても、その格好で来るのはどうなんだ?」
「クロノの言いたいこともわかるが、私はなのはのように一瞬で出し入れと着替えが出来るような便利なモノは持ってないんだよ」
つい先ほどなのはにも同じようなこと言われたな。
時間と資金に余裕が出来たら服を一瞬で着替えることができる魔具の開発研究でも取り組んでみるか?
ずいぶんと先の事だろうが。
「ああ、デバイスを持っていないから仕方がないと言えば仕方がないのか。
……ってちょっと待て、じゃあアースラでの普段の行動も」
「ああ、いつ発動するかわからないジュエルシードが相手だからな。
基本、この格好になる。
さすがに眠るときは着替えるが」
「はあ、まあ仕方がないか。
ところでユーノ、君もいい加減元の姿に戻ってもいいんじゃないか?」
は?
ちょっと待て。
ユーノの元の姿?
初耳の話に事実を確かめるように、なのはに視線を向けてもブンブンと首を勢いよく横に振っている。
なのはも知らないらしい。
「ああ、そう言えばそうだね。ずっとこの姿でいたから忘れてました」
で、さも当然のように返事をして光に包まれるフェレット。
そして、光の中から現れたのは俺達と同じ年の頃の少年。
「ふう、なのはにこの姿を見せるのは久しぶりになるのかな」
なのはが当然知っているかのように言うユーノ。
それとは対照的にユーノを見て固まっているなのは。
その様子に手で耳を塞ぐ。
「ふええええええええええ!!!!!!!!」
アースラ中に響き渡る勢いで叫び声をあげた。
……耳を塞いでいても少し耳がキーンとした。
まあ、衛宮家の虎の咆哮に比べれば可愛い声なのだけど。
「えと、えっとユーノ君って、そ、その、ふえええ!!!」
大混乱のなのは。
これはまともな質問にならないだろう。
「ユーノ、少なくとも俺もなのはもお前のその姿は初めてみたんだが」
「え!? なのはと初めて会ったときは……」
「違うよ! 最初からフェレットだったよ」
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