第百二十話 自由と運命
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「今はナチュラルでもコーディネイターでもないんだ!人間なんて皆同じなんだ!」
「同じなものか!」
しかしシンはその言葉も聞き入れない。
「だったら何で戦う!違うからだ!」
「確かに人はそれぞれだ!けれど皆それでも同じなんだ!」
「何を言っているんだ」
シンはキラの言葉の意味がわからなくなってきた。
「違うっていいながら同じなんて」
「人間は心がそれぞれ違っていてもその価値は一緒なんだ。僕はやっとそれがわかった」
その表情のない目で言う。
「僕はキラ=ヤマトなんだ!それ以外の何でもない!」
「じゃあ俺は御前を倒す男だ!それでいいな!」
「君はまだ!」
「黙れ!貴様は何があっても殺す!」
その目がさらに赤く光る。
「貴様がいたらプラントが!俺の家族が危機に晒される!強い敵がいるだけで!」
「プラントを滅ぼそうとしているのは僕達じゃない!」
「まだ戯言を言うつもりか!」
「君は気付いていないのか!プラントと連邦を争わせている男がいることに!」
「何っ」
レイはその言葉に眉をひそませた。
「まさか彼もあのことを」
「そいつが原因だ!そいつこそがプラントを滅ぼそうとしているんだ!」
「そんな奴がいるものか!」
シンはクルーゼのことを知らなかった。
「嘘をそうして言い続けるのか!そうやって!」
「信じないのか!」
「敵の言うことなんて信じられるか!そうして俺を惑わすつもりなんだろう!」
「クッ!」
「待て、シン」
「レイ」
ここでレイの通信が入った。
「そこのフリーダムのパイロット」
「う、うん」
キラも彼に応えた。
「君はまさか知っているのか?彼のことを」
「君は一体」
「俺はレイ=ザ=バレル。ザフトのパイロットだ」
「君もザフトの」
「そうだ。君はまさかプラントにいたのか?ここに来るまでに」
「そうだけれど」
「そしてラクス=クライン嬢に会ったのかい?」
「!?まさか君は」
キラはレイの言葉からそれを悟った。
「そうか。やっぱり」
「君も彼のことを知っているの?」
「多分君と同じだと思う」
レイは答えた。
「俺もまたラクス嬢と会ったから」
「そうだったのか。じゃあ」
「そうだ。シン」
「何だ、レイ」
「彼の言うことは本当だ。今は」
「今は・・・・・・何なんだレイ」
シンは彼の言うことも訳がわからなくなってきていた。
「御前まで」
「それは・・・・・・」
「上から何か来ます!」
だがここでメイリンの通信が入った。
「上から!?」
「総司令部からよ。グングニールが投下されたわ」
「グングニールが」
「遂にか!」
何かがパナマに降り注いだ。そしてそこから異常な反応が起こった。
「電磁波反応です!」
「なっ、何だ!?」
大文字がそれを聞いて
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