第百二十話 自由と運命
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ならできる。連邦とプラントを救うことが」
「けれどいいの?」
ルナマリアが問う。
「プラントの敵よ、彼等は」
「俺達の本当の敵は連邦じゃない。ラクス嬢もだからこそ決断したのだ」
「ロンド=ベルに入る」
「そうだ、それしかない。プラントを救うのは」
「あえて敵に入ってか」
「嫌か?それならいいが」
「いや」
だがハイネはそれには反対しなかった。ルナマリアも。
「艦長も同じ考えなのだろう?御前と」
「ああ」
「なら俺は反対しない。俺はそれに従う」
「あたしもね。あたしもプラントがなくなるのは嫌だから」
「わかってくれたか」
「シン、あんたもそうなんでしょ?」
「プラントがなくなったら俺の家族もいなくなるんだよな」
「そうよ。当たり前じゃない」
そう言ったシンにルナマリアは言い返した。
「今更何言ってるのよ」
「わかった、じゃあ俺もそれでいい」
シンも頷いた。
「マユ達を護る為ならな」
「わかった、じゃあ俺達はこれでな」
「ああ」
「それでいいわ」
皆頷くしかなかった。レイが見せた資料はあまりにも説得力のあるものだったからだ。それはタリアやハイネといった者達でも納得するしかない程の。タリアは念の為に自分でも調べてみたが偽りではなかった。だから彼女もレイに賛同しラクスについたのである。
「だが。あそこにはあのストライクのパイロットがいるな」
シンは最後にポツリと言った。
「あいつが」
「ああ、そうね」
ルナマリアはその言葉にはっとした。
「あんたが嫌いなのが」
「あいつ・・・・・・一体どんな奴なんだろうな」
シンはふと思った。
「まさかあいつと一緒に戦うなんて」
「嫌か?」
「いや。何か実感がな、沸かなくてな」
シンは複雑な顔を見せていた。
「どっちにしろ一度会ってみるといい」
「あいつとか」
ハイネに応えて顔を彼に向ける。
「そうじゃないとどういう奴かわからないからな」
「・・・・・・・・・」
「ロンド=ベルには入るんでしょ?」
「ああ」
ルナマリアに頷く。これには異論がなかった。
「それはもう決めた」
「だったらいいじゃない。会ってみれば」
「そういうことだな。じゃあ今からな」
「・・・・・・どんな奴なのかな」
シンはそれがやけに気になった。今まで何度も戦ってきた相手だからだ。この時彼はキラが化け物の様な男だと思っていた。だがそれは大きく裏切られるのであった。
アスランはカーペンタリアに向かう前に自分の部屋に戻った。荷物を纏める為だ。
部屋に入るとそこにはハロがいた。ラクスにあげた筈のピンクのハロであった。
「ハロハロ、アスラン」
「ハロ、どうして」
「ハロゲンキ!」
ハロは驚くアスランに対して言ってきた。
「オマエハドウダ?」
「どうだって・
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