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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十八話 思いだけでも、力だけでも
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奴だった。気が弱いけれど」」
「じゃあ何で」
「戦争だからだ!」
アスランは叫んだ。
「あいつは俺の友達を殺した!だから!」
「友達って」
「ニコルだ!いつも俺と一緒に戦ってくれていた!そいつをキラが殺したんだ!だから!」
「あいつを殺したのか!?」
「何度も誘ったんだ!一緒に来いと!だけどあいつは!」
「それで殺したのか!」
「敵だからだ!」
「!!」
アスランは泣いていた。泣いてどうしようもなく叫んでいた。
「敵だから殺すしかないだろう!それが戦争なんだからな!」
「馬鹿!」
カガリはそんなアスランに対して叫ぶ。
「そうやって殺して殺されてかよ!それが何になるんだ!戦うにしろ他に何かがあるだろう!」
「何かって」
「御前の言っていることは少なくとも平和なんかもたらさないんだ!そんなのじゃ御前だって・・・・・・」
カガリも泣いていた。二人は泣きながら話をしていた。泣いて泣いて。子供の様に泣きながら話し、そして叫ぶのであった。どうにもならなくとも。
オーブに着いた。すぐにトールは病院に収容されアスランにはカーペンタリアから迎えが来ていた。キサカが連絡したのである。
「迎えが来たぞ」
「もうか、早いな」
「ああ。立てるか?」
カガリはアスランを気遣って声をかける。
「大丈夫だ。それよりあのスカイグラスパーのパイロットは?」
「もう病院に入った。だが怪我は思ったより軽くてすぐに退院できるらしい」
「そうか。彼に伝えてくれないか?」
「何をだ?」
「君にもキラにも済まないことをしたって。頼めるか」
「ああ、いいぞ」
カガリはアスランに頷いて答えた。
「じゃあ伝えておく。それでいいんだな」
「頼む。それじゃあ」
「待て」
部屋を出ようとするアスランを呼び止めた。
「何かあるのか?」
「これをやる」
カガリはそう言うと懐から何かを出した。それはネックレスであった。
「それは・・・・・・」
「ハウメアの護り石だ」
カガリは言った。
「御前危なっかしいからな。少しは護ってもらえ」
「いいのか。俺にこんなものを」
アスランはカガリに対して問う。
「ああ、いいんだ」
カガリはそれに答える。
「もう誰にも・・・・・・死んで欲しくないからな」
「・・・・・・そうか」
「・・・・・・ああ」
二人は目を合わせられなかった。だが心は合わさっていた。アスランはその石を受け取った。そしてカーペンタリアへと帰るのであった。
「サザーランド准将」
アラスカにいるサザーランドのもとに急報が入った。
「どうした?」
「アッツに敵出現です」
「何っ、こんな時にか」
「はい、相手はバルマーです。どうしますか」
「どうしますかと言われても今の我々には最低限の戦力しかない」
「はあ」
「迎
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