温泉の楽しみ方
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るでしょう…何も覗きを行わなくても…」
「はぁ〜…ティミーさんは分かってないなぁ………ねぇ、リュカさん!」
「あぁ…お前は何も分かってない!」
師匠と弟子が、落胆しながら首を振る。
カンダタとラングストンは、それを見ながらニヤついて頷く。
「な、何ですか…みんなして、何なんですか!?」
「想像してみろ…自分の彼女に『裸見せて』ってお願いすれば、そりゃ見せてくれるさ!でもソレは、見られる前提での裸であって、許可を得ずに覗いた時とは反応が違う!」
「は、反応が違う!?…父さんは何を言ってるんですか?まったく意味が分からない…」
「つまり見せる側にも、見せようとする意志があるって事ですよティミーさん!意志があるって事は、見せる側にも見せたいポーズがあり、ソレは必ずしも見る側が最高に楽しめるポーズとは限らないという事です!」
鈍感で真面目っ子な義兄に力強く説明するウルフ。
しかしティミーは怪訝そうな顔で理解できていない様子…
「彼女で想像するんだ。…彼女は見られているとは思っていないから、女湯では自然に振る舞っている。手やタオルを使って、お湯を体中に馴染ませたり、汚れを落とす様に擦ったり…」
リュカの言葉を聞き、額によせていたシワが無くなり、熱気で赤らんだ顔を更に赤くするティミー………腰に巻いたタオルが、少しだけ窮屈そうになった。
「○○○や○○○を手やタオルで擦り洗っている姿は、お願いしたんじゃ見せてくれないゾ!『どうせ○○○したいんでしょ!』とか言って、直ぐ本番になっちゃうゾ!」
「ティミーさん…そんなアルルの姿を見たくは無いですか?」
トドメを刺す様に師弟攻撃は続く…
「……………」
ティミーは何も答えられない。つまりは………
「アルルの全てを知りたかったら、ダメと言われている事だって、やってみないと!…ねぇ、ティミーさん!?」
ウルフは囁く様に義兄を惑わす。
その義兄も、無言で頷いてしまう。
「よし決まりだ!…ラング・カンダタ、風呂桶をあっちの壁際に集めろ!ティミーとウルフは、僕と一緒に風呂桶を重ねるぞ。慎重に…そして静かにな!」
リュカの合図により、男性陣は即座に行動する。
元々全員優秀な連中なのだ。
一致団結すれば、些細なミスも犯すことなく物事を推し薦める事が出来る…
ある意味絶対的な指導者リュカの指示の下、無音で風呂桶タワーを完成させる男達!
完成するや背丈の違いの為、高さを変えてあるタワーに仲良く登り、女湯との境にある壁の縁に手をかけ、頭を壁より高い位置に出し、視界を確保する一同。
「す、素晴らしい…まさに絶景ですね!」
最初に感想を言ったのはラングストン。
「やっぱビアンカさんはキレイだなぁ…まぁ、お陰で俺の彼女
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