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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十七話 開かれる運命の扉
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                 第百十七話 開かれる運命の扉
「いよいよだ」
クルーゼは密室の中で軍服の男達と話をしていた。
「オペレーション=スピットブレイクがはじまる」
「いよいよですか」
「そうだ、既に情報は連邦にも流している」
クルーゼは口元だけで笑って述べた。
「一応はな」
「それを連邦が信じるか、ですか」
「今連邦は相変わらずミケーネに戦力を集中させているか」
「太平洋区はそうです」
軍服の男達の中の一人が応えた。
「三輪長官は相変わらずのようです」
「あの御仁はな。何を言っても聞かんよ」
それはクルーゼも知っていた。三輪の滅茶苦茶さは敵にもよく知られているのである。
「ではアラスカには誰も来ないのか」
「いえ、ロンド=ベルがいます」
中の一人が言った。
「彼等がか」
「既にアラスカのサザーランド准将はザフトの動きを察しています。ロンド=ベルをアラスカに回してくれるよう要請しているものと思われます」
「サザーランド、流石と言うべきか」
クルーゼはその報告を聞いてほくそ笑んだ。
「切れ者ではあるな」
「はい、そしてロンド=ベルはそれを受けるつもりのようです」
「そうか」
「ハワイを経由してアラスカに向かうものかと」
「わかった。ではそちらはいい」
「はい」
「後こちらからはデスティニーとレジェンドを出すのだったな」
「はい」
「既にパイロットの試運転が行われています」
「あれがザフトにとっての切り札になるかと」
「運命と伝説」
クルーゼは呟く。
「果たしてどうなるかな」
「そして」
「今度は何か」
「ラクス=クライン嬢がマルキオ導師と会っているようですが」
「ほう」
「ただ、世間話だけのようです」
「ラクス嬢も信仰はあるのかな」
クルーゼはそれにさして興味を抱かなかった。
「どうされますか」
「何、構うことはない」
クルーゼはそれを放置することにした。
「アイドル歌手のことまで。私も携わることはないさ」
「左様ですか」
「私もスピットブレイクに参加する」
クルーゼは男達に告げた。
「それが終わればザフトと連邦の戦いは新たな局面を迎える。それについての想定をしおくとしよう」
「はっ」
(さて、私よ)
クルーゼは心の中で呟く。
(どう動く?御前が世界を救いたいならそうするがいい)
もう一人の自分に語り掛けていた。だがそれは他の者には決して聞こえない言葉であった。今彼は自分自身に語っていたのであった。
ザフトが大作戦に取り掛かろうとしている頃シュウはチカと共に盲目の男と会っていた。
「お久し振りです、マルキオさん」
「シュウさんですか」
「はい」
二人は小屋の中にいる。そこで向かい合って話をしていた。
「御無事だったとは御聞きしてい
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