第百十七話 開かれる運命の扉
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じゃないか」
中にいたのはニコルであった。意識はない。
「生きてるか?」
「まだ温かいぜ」
「じゃあ中身だけ出して後はさよならだな」
「じ、じゃあそれで」
「まあ待て」
だがグン=ジェムはここで彼等を制止した。
「生きているんならいい。手当てをしてやれ」
「どういう風の吹き回しだい、また」
ジンがそれを聞いて尋ね返す。
「こんなのほっぽり出しちまえばいいのにさ」
「どうもな。気が変わった」
グン=ジェムはそれに応えて言う。
「とにかく助けてやれ。いいな」
「お頭がそう言うんならな」
「おう、ゴル」
ガナンがゴルに声をかける。
「出してやろうぜ、いいな」
「わ、わかった」
こうしてニコルは彼等に助け出された。これが彼の運命を大きく変えることになるのであった。
第百十七話完
2006・10・2
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