第百十七話 開かれる運命の扉
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彼女に声をかけた。
「今は・・・・・・オーブを信じるんだ」
「そんな・・・・・・」
「まずはアッツへ」
マリューが最後の判断を下した。
「そしてバルマーを倒しに向かいます。いいですね」
「了解」
ナタルがそれに頷いた。
「それでは」
呆然とするミリアリアをそのままにアークエンジェルも飛び立った。その後には戦場の残骸達を残して。
その中にはストライクもあった。今そこに一人の男がやって来た。
「どうやら皆さん無事みたいですね」
「何か奇跡みたいな話ですね」
それはシュウであった。その上にはチカがいる。
「けれど助かって何よりです。そして彼ですが」
「はい」
「すぐに助けますよ。そしてマルキオ導師とお話したうえで」
「どうするんですか?」
「プラントへ向かいます」
シュウは言った。
「えっ、プラントに」
「はい、そこで歌姫と会ってもらいます」
「あの、御主人様今度は何をお考えで?」
「まあ色々とね。これで運命が動きますよ」
「運命がですか」
「彼はおそらく自由を手に入れるでしょう。そしてあの彼は」
「何かあたしの知らない話みたいですね」
「ははは、近いうちにわかることですよ」
「いつもそう仰ってますけれどわかった試しないですよ」
「まあまあ。ではチカ、いいですね」
シュウはあらためて言った。
「彼を見つけて保護しますよ」
「わかりました。あっ、ストライクを見つけました」
チカが声をあげた。
「多分あそこで倒れていますよ」
「わかりました。それでは」
シュウはキラのところへ向かった。その頃戦場から離れた小島に四人のやけに柄の悪い男達がいた。
「あれ、お頭」
見ればグン=ジェム隊の連中であった。彼等はここにまで来ていたのである。
「何かあそこに」
「!?黒いマシンの残骸か?」
グン=ジェムはそれを見て言った。
「そうみたいですね」
「ありゃ高く売れるかも知れないぜ」
「ま、また金になる」
ガナンに続いてジンとゴルも言う。
「どうするお頭?小遣い稼ぎによ」
「そうだな」
ガナンの言葉に頷く。
「売るか。この辺りだとオーブだな」
「わかった。じゃあ」
四人は早速その黒いマシンに近寄った。見ればそれは見慣れた機体であった。
「何だ、ガンダムかよ」
ジンが声をあげる。
「黒いガンダムっていうとデスサイズヘルカスタムか?」
「あ、あれとはまた違う」
「そうだよな。じゃあこりゃ一体」
ガナンは顎に手を当てて考えはじめた。
「おい、コクピットが開いたぜ」
「何だ、かなり中は無事か」
「そ、それだとかなり売れる」
「おい、見ろ」
グン=ジェムはコクピットの中を指差して三人に声をかけた。
「どうしたんだい?」
「中に人がいるぞ」
「おお」
「何だ、まだ子供
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