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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十六話 運命の歯車
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ていた。
「あそこ今は戦力は殆どないみたいだな」
「連邦軍の太平洋の戦力は日本に集結している」
「何でだ?」
「そこでミケーネと激しい戦いを繰り広げている。戦局はほぼ睨み合いだそうだ」
「それでか。今パナマにいないのは」
「俺達にとってはチャンスだ」
その通りだった。ハイネの言う通りであった。
「ここでパナマを占領してプラントの独立を認めさせる」
「それか」
「上手く行けばそれで戦争が終わるぞ」
「そして次は」
「宇宙に戻ってプラントを守り抜く」
「やってやるさ、バルマーでも何でもな」
シンの言葉が荒くなる。
「誰にもこのプラントを傷つけさせはしない。父さんも母さんもマユも」
「御前は本当に家族が大事なんだな」
そんなシンの言葉を聞いて顔を綻ばせる。
「暇があると携帯で声を聞いてるし」
「家族を守る為に軍に入ったからな、俺は」
それに応える。
「何が何でもやってやるさ。あのガンダムで」
「ジブラルタルの時みたいにか」
あの時のことはハイネも聞いていた。
「一機で撤退する友軍を守り抜くとはな」
「あの時は急に変わったんだ」
自分でその時を振り返りながら言う。
「何かが弾けてな」
「何かが、か」
「ああ。そして」
彼はさらに言う。
「動きが急によくなって。あのストライクにも負けなかった」
「スピットブレイクにはあのストライクは出て来ないかもな」
「出て来たら今度こそ潰してやる」
言葉に怒気が篭もった。
「今度こそな」
「どちらにしろ活躍を期待しているぞ」
「ああ、任せてくれ」
シンの目が戦士の目になっていた。戦う目だった。
「あのストライクがプラントに来るならその時だ」
「その時か」
「撃墜してやる、何があってもな」
そんな話をしながら二人は朝のトレーニングを行っていた。この時は彼等もまた果てしない銀河への戦いに向かうとは知らなかった。戦いの果てにあるものには思いも馳せていなかった。
カガリとも合流し東南アジアに入ったロンド=ベル。彼等はそのまま南洋を進んでいた。
「ところでさ、カガリ」
ミレーヌがカガリに声をかけてきていた。
「何だ?」
「いい加減スポーツブラは止めたら?」
「それか」
それを言われて急に困った顔になった。
「それはだな」
「だってカガリ胸大きいしさ。もう普通のブラでもいいんじゃ」
「それもそうね」
カナンがそれに頷く。
「カガリももう普通のブラでいいと思うわ」
「そうだ。何なら私がいいのを見繕ってやろうか?」
シラーが名乗り出てきた。
「私は下着には五月蝿い。いいのを見つけてやれるぞ」
「べ、別にいい」
カガリは顔を赤くしてそれを拒む。
「下着位自分で見つけられる」
「けれど意外だったな」
クインシィがここで言った。

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