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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十五話 紅に染まる海
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「ええ、あの方が言われるだけはありますね」
「そうだな」
エルフィに応える。この会話は彼等だけがわかる会話であった。
「死ぬなよ、エルフィ」
「わかっています」
エルフィはミゲルにそう返す。
「プラントの為にも、人類の為にも」
「ああ。じゃあ俺は仕掛けに行くぞ」
「はい」
「ジャック、後ろを頼む」
新型機であるガズウートに乗るジャックに声をかける。なおミゲルが乗るのはエルフィと同じゲイツRである。ただしミゲルのものは彼のカラーリングであるオレンジだ。
「いいな」
「了解、じゃあ任せて下さい」
「よし。黄昏の魔弾の力見せてやる」
すっとロンド=ベルに斬り込む。ライフルを乱射した後ですぐにサーベルを抜く。それでエマのスーパーガンダムに斬りつけてきた。
「まだっ!」
だがエマはそれを自身のビームサーベルで受け止める。そのまま鍔迫り合いに入った。
「やられるわけには!」
「今のを受けたのか」
ミゲルはエマの今の動きに目を瞠った。
「やはり。ナチュラルとかそういう問題じゃないな」
そう呟いた時だった。一瞬隙ができた。エマはその隙を見逃さずすぐに動いてきた。後ろに一旦跳びそこから攻撃に転じてきたのだ。
「これでっ!」
「ムッ!」
隙は作ったが一瞬のことである。ミゲルはすぐにそれを受け止め返したのであった。
「やるっ!」
「この程度なら!」
エマはその目でミゲルを見据えてきた。
「やられはしないわ!」
「そうか、なら!」
ミゲルは離れた。そして今度はライフルで撃とうとする。
「これなら!」
「やらせない!」
エマが動いたのは彼と同時だった。すぐにビームライフルを放つ。
狙いも正確だった。ミゲルは攻撃を諦めそれをかわすので精一杯であった。
「この俺が・・・・・・押されているのか」
「ミゲルさん!」
後ろからジャックの声がする。
「そいつは俺が!」
狙いを定めて攻撃を仕掛けようとする。ミゲルはそんなジャックに対して言った。
「無理はするな、フォローだけでいい」
「フォローだけですか」
「そうだ、具体的には今のでいい」
「はあ」
「メインは俺がやる」
エマのスーパーガンダムから目を離すことはない。
「だからだ」
「けれどそれだけミゲルさんに負担が」
「いや、これでいいんだ」
「これで!?」
「そうだ、二人で前に出てもそのガズウートじゃな。動きが鈍い」
「動きが」
「俺のゲイツRは接近戦もいける。だから安心しろ」
「わかりました。それじゃあ」
「こいつは手強い」
歴戦の戦士であるエマの実力を認めないわけにはいかなかった。
「やっぱりあの方が注目されるだけはあるな」
「ええ」
「今っ!」
「ムッ!」
ここでエマが上にあがった。ポジションを取る。
そして上からビー
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