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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十四話 マドラスにて
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                 第百十四話 マドラスにて
「彼が戻ったのですね」
「はい」
ラクスはまたダコスタとパソコンで話をしていた。近頃はよくこうして連絡を取っている。
「そしてミネルバに戻りあのガンダムを受け取るようです」
「デスティニーガンダムを」
「ミネルバ隊にはもう二つガンダムが配備されます」
「レジェンドとセイバーが」
「インパルスと合わせて四機、これでザラ隊と並びます」
「そうですね」
それを聞くラクスの顔は普段の歌姫のものではなかった。強い、どちらかというと政治家のそれであった。
「私が共に戦いたいと願う彼等にもガンダムが行き渡たる」
「もう一つ朗報です」
「何ですか?」
「ミゲル=アイマンもまた私達に協力してくれるそうです」
「まことですか?」
「はい、先程フィリス=サイフォンから連絡がありました。これでジャック=ライアン、エルフィ=バートンと並んでザフトのエースが加入しました」
「よいことです。ですがまだ」
「はい、彼等が」
「とりわけ種を司る者達を」
ラクスの目が変わっていく。それはキラやシンと同じものであった。
「アスラン=ザラ、そして」
「キラ=ヤマトとシン=アスカ」
「彼等の力が何としても必要なのです。それはわかっていますね」
「無論です。ですが」
「ですが?」
「キラ=ヤマトはともかくシン=アスカとアスラン=ザラは。我等の同志となるのは困難かと思いますが」
「いえ、大丈夫です」
ラクスはその不思議な光を放つ目で何かを見ているようであった。
「彼等もまた。星達ですから」
「星達・・・・・・」
「星は必ず集います、これからの大いなる運命の前に」
「運命の前に」
「そう、ロンド=ベルの中に」
「そうなればよいのですが」
だがダコスタはいささか不安であった。
「今はナチュラルやコーディネイターなぞ些細なことに過ぎないのですから」
ラクスはさらに言う。
「それを乗り越え。人類は新たな時代を」
「そしてそれを阻もうとする彼を」
「倒さなければなりません。いいですね」
「はい」
ダコスタは最後に一礼してモニターから姿を消す。後にはラクスだけが残った。
「運命がまず彼の手に入り。そして」
呟くところに扉をノックする音が聞こえてきた。
「どうぞ」
「お嬢様」
入って来たのはクライン家の執事であった。ラクスもよく知っている顔である。
「お客様です」
「どなたですか?」
「はい、それは」
ラクス=クライン。プラントの歌姫も今真実をさらに知ろうとしていた。それがプラント、そして人類の未来を大きく変えようとしていたのであった。
北アフリカから撤退したイザークとディアッカはそのままカーペンタリアまで退いた。そこで地球に降りて来ていたアスラン、ニコ
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