第百十四話 マドラスにて
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注意する。
「それはいいな」
「わかってるよ。けれどインドのお菓子かあ」
「やれやれだな」
お菓子を楽しみにする護を見ているとルネもついつい頬を緩める。
「じゃあ一緒に行くか、凱」
「そうだな、後で」
凱もそれに応える。
「最近ずっと戦闘ばかりだったしな。骨休めに丁度いいさ」
「では私達も一時の休息を」
「気合入れて休むぜ!」
「気合入れて休むものなの?」
プレシアはゴルディマーグの言葉を聞いて呟く。
「ボルフォッグさんはわかるけど」
「ガハハ!細かいこと気にしていたらキリがないぜ!」
そんなプレシアの言葉を笑い飛ばすゴルディマーグ。
「それよりマサキ隊員はどちらですか?」
「えっ!?」
ボルフォッグの言葉にはっとなる。
「お姿が見受けられませんが」
「いっけない、また道に迷っちゃったの!?」
「やれやれですねえ」
「・・・・・・うむ」
デメクサとゲンナジーが言う。
「全く。じゃあ探すとしようかね」
シモーヌはやれやれといった調子であった。
「よりによってインドで道に迷うなんてね。困った奴だよ」
「けど基地の中やろ?すぐに見つかるで」
ロドニーはそうベッキーに突っ込む。
「そうですよね、幾ら何でも」
「心配することはない。すぐに会える」
「エリスさん、バレンシアさん、それ甘いです」
だが保護者のプレシアの考えは違っていた。
「お兄ちゃんの方向音痴は普通じゃありませんから」
「そうだ、だからすぐに行くぞ」
ヤンロンが声をかける。
「全く何処に行ったのかしら」
テュッティも困った顔だ。
「いつものことだけれど」
「じゃああたしはこっちね」
リューネはすぐに動きはじめた。
「じゃああたしはこっち。行こ、ゲンちゃん」
「うむ」
「ザッシュさんは私と一緒にお願いしますね」
「うん、それじゃあ」
「では私もプレシア君と共に」
さりげなくジノもついて行く。
「わたくしはこちらに差し向けて頂いても宜しくないでしょうか」
「モニカ、あんたはいいから」
モニカとセニアは留守番となった。かくしてマサキの捜索がはじまったのであった。
その当のマサキはやはり道に迷っていた。基地の建物の何処かなのはわかるがそれが何処なのかまではわからない。
「参ったなあ、おい」
「で、ここ何処だニャ?」
クロが彼に問う。
「基地なのは間違いないようだけれど」
「さて」
「さてじゃないニャ」
シロが突っ込みを入れる。
「全く、いつもいつも道に迷って」
「おいら達の迷惑も考えるニャ」
「何だよおい、いつも文句ばかりよ」
使い魔達に反論する。
「俺が何したってんだよ」
「道に迷ってるニャ」
「それもいつもいつも」
「いいじゃねえか、それ位」
「よくないニャ」
「で、ここで何処
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