第百十四話 マドラスにて
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。そこでバウの動きに何とかついていた。
「けれどな!」
だがそれはすぐに終わった。ダブルゼータも変形したのだ。そして空に舞い上がる。
「ダブルゼータだってやれるんだよ!これで!」
「くっ、そうきたか」
グレミーは変形してきたダブルゼータを見て歯噛みする。
「だが機動性ならば!」
「ジュドー、大丈夫!?」
それでも優位性を保てる筈だった。Gフォートレスは大型のぶん機動性に乏しい。しかしそこにルーのゼータが来たことでそれも変わった。
「相手は二つなんだよ!無理はしないでよ!」
「ルー!」
ルーのゼータはもうウェイブライダーに変わっていた。そして突撃してくる。
「機動力ならこっちが上なんだから!」
「ぬうっ!」
突撃しながらビームを放ってくる。だがそれは何とかかわした。
「これでどうっ!?」
「まずいな、流石に二機となると」
分が悪い。どうしようかと思ったその時だった。
「!?」
突如として通信が入ってきた。それに出る。
「どうした?」
「後方の基地が敵の襲撃を受けています」
「連邦軍か!?いや」
それはあまり考えられなかった。連邦軍は今戦力を日本、そして欧州に集結させている。とりわけ日本における戦力は三輪が暴挙に次ぐ暴挙で地球はおろか宇宙からも掻き集めた戦力でありかなりのものになっていた。そのせいでネオ=ジオンが今基地を置いているアフガニスタンは手薄であったのだ。
「メタルアーマーです」
「ギガノスの残党なのか?」
「おそらくは。かなり手強いです」
「損害は」
「それもかなりのもので。このままでは」
「わかった、ではすぐにそちらに戻る」
グレミーは判断を下した。
「後方基地を失っては何もならないからな」
「わかりました、それでは」
「ガトー殿」
ガトーに声をかける。
「うむ」
ガトーもそれは今聴いていた。それに応える。
「すぐに戻ろう」
「わかった。では後詰は彼等に任せて」
火星の後継者達である。こうした場合彼等は中に誰もいないので実に使い易い。
「すぐに基地に向かおう」
「そうだな」
ネオ=ジオンは戦争を止め撤退を開始した。それを見てロンド=ベルは少し呆気に取られた。
「もうかよ」
「何か今回は早いな」
「どういう事情なのかね」
彼等は口々に言う。
「だがこれで戦闘は終わった。インドは守り抜いたな」
「とりあえずはな」
アムロはブライトに応えた。
「だがこれでニューデリーを中心に防衛ラインを築くことができる」
「ああ」
「俺達の役目は終わった。マドラスに帰還することにしよう」
「そしていよいよアラスカか」
「そこまでも何かと大変だろうがな」
カーペンタリアにあるザフトの基地を意識しているのだ。
「それでも行かないとな」
「うむ。ではマシンを収納しろ
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