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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十三話 シンとステラ
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ラ=ヤマト少尉に匹敵します」
未沙はクールな声で述べた。
「その彼もまたいます」
「彼はどうもヤマト少尉に並々ならぬ敵意があるようだが」
「はい」
「それは何故かな」
「裏切ったと思っているようです」
「コーディネイターをか」
「ええ。それで彼を憎んでいるものと」
「複雑だな、そこは」
グローバルはそれを聞いて呟いた。
「ヤマト少尉にもヤマト少尉の考えがあるだろうに」
「それはそうですが」
「どちらにしろまた激しい戦いになるな」
それは事実だった。
「だがジブラルタルを陥落させれば地中海が戻る」
「ええ」
「そして北極にいるティターンズとも戦える。ここが正念場だな」
彼等はジブラルタルに向かっていた。ザフトもそれを受け警戒態勢を強めていた。
「やれやれだな」
その中シンはバイクでジブラルタルを見回っていた。
「ここは異常なしか」
ザフトは人手が足りない。だから赤服の彼もこうして巡回に回っているのだ。
「それじゃあ次は」
別の場所に向かおうとする。海辺は何もなかった。
「!?」
だがここで突然物音がした。
「一体」
それは歌声だった。鴎の鳴き声に混じって清らかな声が聴こえてくる。
「女の子の声だ。どうしてここに」
誰が歌っているのか気になった。すると。
「えっ!?」
誰かが海の中に落ちた。有り得ない光景である。
「な、何なんだ!?」
落ちたのは女の子であるらしい。海の中でバシャバシャともがいている。
「しかも泳げないのかよ!」
悪いことは重なる。
「こんなことしていちゃまずい!仕方ない!」
バイクから降りて海の中に入る。そして女の子を救いに向かう。
「おい、君!」
「海、海・・・・・・」
「海じゃない!」
その少女に対して叫ぶ。
「泳げないなら早く出るんだ!さもないと」
「海の中、気持ちいい・・・・・・」
「そんな問題じゃないだろ!さあ早く!」
何とか岸辺に連れ出す。もう水びたしであった。
「全く、何でこんなこと」
シンは軍服の濡れ方の酷さにも辟易しながら言う。
「海水ってのは後で面倒らしいのに」
「面倒なの?」
「君の場合はそれどころじゃなかったな」
少女に顔を向けて言う。
「俺がここにいなかったら死んでたぞ、君」
「死ぬ・・・・・・」
その言葉を聞いた少女の態度が一変した。
「死ぬ、ステラ・・・・・・」
「おい、君」
少女の異変にシンも気付いた。
「一体何が」
「あ、いや・・・・・・」
「どうしたんだよ、一体」
「死ぬのは、嫌」
「だったらもう二度とこんなことは」
「嫌ああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!」
「お、おい!」
暴れてまた海に駆け出す。シンはそんな彼女を慌てて追う。
「死ぬの、恐い!撃たれたら死ぬ!」
「だから待
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