第百十三話 シンとステラ
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えるだろうな」
「敵としてでしょうね、やっぱり」
「まあそれでも死んでるよりましさ」
柿崎の言葉は実にロンド=ベル的なものであった。
「生きてる方がな」
「まあそうですけど」
そしてガムリンもまたロンド=ベルになっていた。
「出来れば味方として会いたいですが」
「おいおい、それは幾ら何でも無茶だぞ」
金竜がそれに突っ込みを入れる。
「俺達とザフトは交戦中なんだからな」
「それはわかってますけど」
「だが敵ながら見事な奴なのは確かだ」
金竜もそれは認めた。
「あんないい奴はそうそういないな」
「ですね」
「また会うのを楽しみにしておこう」
最後に不敵に笑った。そして一同バサラの歌を聴きに行った。後に残るのは誰もいなかった。ただマクロスの艦橋では未沙がどうにも困った顔をしていた。
「キラ君が立ち直ってくれるのはいいけれど」
「バサラ君の暴走が心配なのかしら」
「ええ、いつものことだから」
さしもの未沙もバサラだけはどうしようもないのだ。
「また騒ぐんじゃないかと思って」
「だったら学習室にでも入れてみたら」
「一回やったわよ」
「あら」
「ナデシコの艦橋でゲリラライブやった時に。幾ら何でも無茶苦茶だったから」
「戦艦の艦橋でライブというのも凄いわね」
これには流石のクローディアも苦笑いを浮かべた。
「だから入れたのだけれど」
「効果は?」
「わかるでしょ」
説明は不要であった。
「学習室の中でもライブしていたわよ」
「彼らしいと言えば彼らしいわね」
「それでも何かある度に注意はしているけれど」
「それでも駄目と」
「あんな子ははじめてよ」
何故か生活指導の先生のようになっていた。
「あんなに何をするかわからないのは」
「確かにね。ロンド=ベルは元々問題児の集まりだけれど」
「ええ」
「あんな破天荒な子は私も見たことがないわ」
「クローディア君がそんなことを言うとはな」
グローバルは艦長の椅子からその話を面白そうに聞いていた。
「やはり彼は何かと厄介なのか」
「そりゃ未沙でも手を焼いてるんですから」
「ははは」
「私の手には負えませんね」
「だがその位でないとな」
グローバルは笑って言う。
「これから先はやっていけない」
「これから我が軍はジブラルタルへ向かいます」
シャニーがそれに応える。
「既に向こうでは迎撃態勢を整えているようです」
「敵も必死というわけか」
「ジブラルタルは要衝ですから」
未沙はもう軍人の顔になっていた。
「彼等も退くつもりはないでしょう」
「では激戦になるな」
「はい、北アフリカの残存戦力の一部も合流していますし」
「彼等もか」
「その中にはあのインパルスガンダムもいます」
「シン=アスカ」
「はい、彼の能力はキ
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