第百十三話 シンとステラ
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」
「これはまさか僕と同じ・・・・・・」
「おい、坊主!」
そこにムウがやって来る。
「フラガさん!」
「今のそいつはやばいぞ!一人では無理だ!」
「ですが!」
「無理はするな!皆いるんだからな!」
「皆・・・・・・」
これまでのことと今のシンの言葉がキラの心の中で絡み合いシンクロする。それが彼に不思議な効果を示した。
「そうだ、わかるな」
「はい・・・・・・」
それに素直に頷くことが出来た。
「わかったら下がれ。俺が援護する」
「わかりました」
「逃げるのか、ストライク!」
シンは撤退しようとするキラを見て叫ぶ。相変わらず攻撃を続けている。
「逃げるな!そして行かせるか!」
シンは周りのロンド=ベルの面々にも攻撃を仕掛けてきた。最早無差別であった。
「シャトルには行かせない!何があっても!」
「くっ、あのガンダム!」
攻撃を何とかかわしたジュンコが苦い顔を浮かべる。
「強い・・・・・・けれどそれだけじゃない!」
「何、あのとんでもない動き」
マーベットの目には常識を越えた機動を見せるインパルスがいた。それはもう機体の限界を越えていた。
「あんな動きが出来るなんて」
「ニュータイプ!?いや違う」
セシリーはそれを見て言う。
「もっと別の。あれは」
「どちらにしろ今の彼は危険だ」
ブライトもシンを見ていた。そのうえで判断を下した。
「積極的に前に出るな。最早趨勢は決した」
「ザフトを行かせるんですね?」
「そうだ、基地はもう我々の手に落ちた。そしてダメージも充分与えたしな」
エマに答える。
「今は満足すべきだ。積極的に出るところじゃない」
「わかりました。では」
「ちぇっ、何か面白くねえなあ」
甲児はブライトの言葉を聞いてぼやく。
「派手に大暴れできると思ったのによ」
「甲児はいつもじゃない」
マリアが彼に突っ込みを入れる。
「マジンカイザーで大暴れしてるでしょ」
「それが醍醐味ってやつなんだよ」
彼はそれに応えて言う。
「マジンガーもマジンカイザーもその為にあるんだからよ」
「そうだったっけ」
「そうだよ。この基地だってな」
「こらこら甲児君、この基地はこれからも使うんだぞ」
「大介さん」
大介がいつものように彼を窘めてきた。
「ジブラルタル基地は要地だ。だから大切に扱わないとな」
「そっか」
「ミケーネの時とは違う。それを弁えてくれよ」
鉄也も言う。
「派手に暴れるのはいいがな」
「了解。大介さんと鉄也さんに言われたら仕方ないな」
「けれど何で甲児がマジンガーチームのリーダーなんだろ」
マリアはここでそれを少し不思議に思う。
「どう見ても兄さんがリーダーなのに」
「まあ最初だからじゃないの?」
さやかがそれに答える。
「甲児君が」
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