第百十三話 シンとステラ
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」
「了解」
「わかったよ、ロウ」
「うん」
三人はそれに応える。そしてロウの周りに集結するのだった。
ジブラルタルは放棄されることが決定していた。ザフトの将兵達は次々とシャトルに乗り込んでいく。
「人員を優先させろ!」
「余分なモビルスーツや兵器は置いていけ!」
指示が飛ぶ。
「宇宙に出る!いいな!」
「は、はい!」
「そしてそこからプラントに帰る!それまで生き残れ!」
「わかりました!」
シャトルに次々と乗り込み宇宙に帰っていく。もうティターンズの三機の異形のガンダムの姿はなくロンド=ベルが前に迫ろうとしているだけであった。だがそれが難敵であったのだ。
「ここは通さない!」
シンはインパルスで友軍の撤退を援護していた。
「皆を逃がす為だ!」
「おい、またあのガンダムかよ!」
ムウはそのインパルスの姿を確認して言う。
「厄介なのが通せんぼしてるぜ、おい!」
「じゃあ僕が!」
キラが出ようとする。しかしそれよりも前に出ている者がいた。
「いや、ここは俺が行くぜ」
「オデロ君」
「任せてくれよ。俺だって結構ガンダムは知ってるんだからな」
V1ヘキサを駆って前に出る。
「こうやってな!」
その場で遠距離射撃を仕掛ける。だがそれはあえなくかわされてしまった。
「そんな攻撃で俺が!」
「チッ、いい動きしてるぜ!」
「あのパイロットは尋常じゃないな、やっぱり」
それを見てトマーシュが言う。
「キラ、やっぱり頼めるか?」
「僕だね」
「何かいつもあいつの相手ばかりさせて悪いけれどな」
「いや、いいよ」
キラはそれにこう返した。
「僕だって皆には色々助けてもらってるし」
「じゃあ頼むぞ」
「俺達はその間に他の奴等の相手するからな」
「うん、了解」
「よし!」
三機のガンダムはそれぞれ散る。そしてキラはインパルスに向かう。
「また御前か!」
シンは彼のストライクに顔を向けて叫ぶ。
「何度も何度も俺の前に!」
「僕だって戦う理由があるんだ!」
キラも言う。
「その為に君を!」
「倒すとでも言うのか!」
「ウッ!」
その言葉には一瞬詰まる。
「俺を!やれるものならやってみろ!」
こころなしか何かが変わろうとしていた。
「ここは通さない!皆の為にも!」
彼もまた変わった。種が水面に落ちる。そして弾けた。
「通すものか!」
「なっ!」
シンの目が赤くなり表情がなくなる。そしてその動きが一変した。
「誰であっても!ここは通さない!」
「なっ、この動き!」
キラは突然はじまったシンの壮絶な攻撃に戸惑いを見せた。
ビームが乱射される。それは全て的確にキラを狙っている。それをかわすので精一杯だった。
「一体何が・・・・・・」
「皆を守るんだ!その為には御前を倒す!
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