第百十三話 シンとステラ
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うか」
「こっちにはイライジャもいるしな。イライジャ」
「ああ」
青いアストレイブルーフレームに乗るイライジャが応えた。なおロウはレッドフレームである。
「いざとなったら頼むぜ」
「わかった。だがあのインパルスのパイロット」
「どうした!?」
「只のコーディネイターじゃないな」
イライジャはそれを見抜いていた。
「あれだけの動きをする奴はコーディネイターでもそうはいない」
「わかるのか」
「何となくな」
彼は答える。
「ここで厄介払いしたいがそれは無理か」22
「どうする?」
「ここは俺達で止めるしかないみたいだな」
「わかった。叢雲」
「ああ」
あのサングラスの男がそれに応えた。
「あんたが行ってくれるか。ここは俺達で食い止める」
「わかった。では行く」
「頼むぜ。こいつ思ったより強いからよ」
「了解、では行くぞ」
「よし、やっと出番か」
その男叢雲劾が乗っていたのはイライジャと同じタイプであった。だがこちらはセカンドになっている。所謂改造型である。
「待ってたんだよね、この時を」
「・・・・・・潰す」
三機の異形のガンダムが彼の側にいた。それに乗り込む三人の少年達は狂気を感じさせる笑みを浮かべていた。
「行くぞ」
劾はその三人に声をかけた。
「いいな」
そして三人を連れて動き出す。ロウはそれを見送ってからイライジャに言った。
「あの三人はスティング達とはまた違うんだったよな」
「ああ、元々はアズラエル理事の方で研究されていた」
「そうか、じゃあこいつ等とはまた違うんだな」
「そういうことになる」
「どっちにしろむかつく話だがな」
ここでロウの顔が歪んだ。
「強化人間なんてよ」
「ロウ」
「わかってるさ、それは」
窘めるイライジャに言葉を返す。
「俺達の仕事はこれだってな。けどな」
それでも彼は言う。
「俺はこいつ等が好きになってきたんだ。兵器扱いで使い捨てはしたくはねえ」
「ああ」
「何とかしてえんだがな」
「難しいな。ジブリール副理事はコーディネイター、そしてブルーコスモスの理念に反する者は全て消そうと考えてるからな」
「それでブルーコスモス、ロゴスまで割ってティターンズに入ったんだからな」
「彼は純粋だ」
それはイライジャも認めた。
「だが。それは即ち」
視野が狭いということでもある。純粋だからよいとは限らないのだ。
「原理主義者ってのは厄介だな、おい」
ロウはあからさまに不満を述べる。
「自分達が絶対の正義だって信じてるんだからな」
「それはお互い様だがな」
ロウに比べてイライジャは冷静にものを感じていた。
「敵もそうした輩はいる。そして」
「戦うってわけか。何でもしてよ」
「そうだ」
「こいつ等は孤児でそれで拾われて」
今戦
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