第百十三話 シンとステラ
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」
「出来るならばザフトのエース達を」
「ディアッカ=エルスマン、イザーク=ジュール、ニコル=アマルフィ、ハイネ=ヴェステンフルス」
「ミゲル=アイマン、シホ=ハーネンフース、ルナマリア=ホーク」
いずれもザフトきってのエース達である。
「そして私の同志達であるジャック=ライアン、エルフィ=バートン」
ラクスはさらに言った。
「四人のSEEDを持つ者」
「私の同志であるフィリス=サイフォンとアスラン=ザラ、シン=アスカ」
「そしてキラ=ヤマト」
「彼等の協力もまた不可欠です」
「皆来てくれるでしょうか」
ラクスはそれに不安を覚えた。
「それだけの方々が」
「運命が導いてくれるでしょう」
男は言った。
「彼等もまた」
「キラ殿の協力を得る為にもやはりロンド=ベルですか」
「そうです」
男は頷いた。
「彼等の力あってこそ」
「そうですね」
「ただ、もう一人欲しいのですが」
「レイ=ザ=バレルですか」
「彼は何か引っ掛かるものがあります」
「そうですね」
ラクスはそれに応えた。
「あの方には私も妙なものを感じます」
「例えているなら彼に似ています」
「はい」
ラクスは頷く。
「同じものを」
「彼の協力を得られないでしょうか」
「難しいかも知れません」
男は答えた。
「そんな気がします」
「そうですか」
「ただ、どちらにしろ我々も動かなければなりません」
「今から」
「まだ表に出ることはありませんが今から備えておきましょう」
「ですね」
「未来の為に」
「はい、未来の為に」
二人は話を終えた。そして電話を切った。
「自由と正義」
ラクスはそれからまた呟いた。
「運命と伝説。全ては人の未来の為に」
そこには歌姫としてのラクスはいなかった。天を司る女神がそこにいた。
その目は。キラのそれと同じものであった。
「なあ」
バルトフェルドとの戦いの後で落ち込むキラにバサラが話し掛けていた。二人は今キラの部屋にいた。
「あのおっさんを殺しちまったこと、悔やんでるのか?」
「・・・・・・はい」
キラはベッドの上に腰掛けていた。がくりと頭を項垂れている。
「そうか、やっぱりな」
「殺したくなんかなかったのに・・・・・・」
キラは項垂れたまま呟く。
「それなのにどうして・・・・・・」
「気持ちはわかるさ」
バサラはそんなキラに対して言った。
「戦争なんてな。馬鹿馬鹿しいもんさ」
「だったらバサラさんはどうして」
「俺か!?俺は戦いを終わらせる為にここにいるんだ」
「ロンド=ベルに」
「そうさ、俺の歌でな」
彼は言う。
「俺の歌で戦いを終わらせてやるんだよ。戦いより歌だ」
「歌で・・・・・・」
「ああ、どいつもこいつも下らねえことは止めてな。俺の歌を聴
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