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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十一話 強襲、砂漠の虎
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げるブンドル。サイとカズイの言葉は無視している。
「まずは有り難うございます」
「何、些細なことよ」
「彼等にはカットナル製薬会社から医療品を送っておいたしな。勿論無償じゃ」
「それは何よりです」
マリューにとってはこれはいささか意外であった。
「けれど。無償ですか?」
「おう、そうだが」
「わしもフライドチキンをプレゼントしておいたぞ」
「私は服を。私がデザインした最高の服をな」
「へえ」
「人は見かけによらないな、こりゃ」
「こら、そこの金髪!」
ケルナグールはムウの言葉にすぐに反応してきた。
「どういう意味じゃ、それは!」
「だってドクーガって悪の組織だったんだろ」
ムウの言葉はまさに正論であった。
「それが何で無償で援助なんて」
「これも宣伝よ」
カットナルはニヤリと笑ってこう述べた。
「慈善事業は企業イメージをよくする」
「だからわし等は隙を見てはこうしているのよ。それに困っている者を見捨てるのはわし等の性には合わん。それにかみさんに叱られるわ」
「収入を得る時は当然手に入れさせてもらう。だがそれは決して卑怯な手段によってではない」
「成程ね」
ムウはそれを聞いて頷いた。
「そういうことか」
「左様」
「ましてやあそこには子供までいた。見捨てるのは流儀ではないわ」
「これは至極当然のことなのだよ。ムッシュ=ムウ」
「ふうん、それはいいや。ところでさ」
「何だ?」
「今結構やばい状況になってるぜ、俺達」
「そうか?」
「丁度いいと思うが」
彼等とムウの戦争に対する認識には大きな隔たりがあった。
「丁度いいってダカールに降下するつもりだったのに」
「よりにもよってザフトの勢力圏内に降りてしまうとはね」
「ええ」
マリューはミサトの言葉に俯いて溜息をついた。
「困ったわね、また」
「まっ、降りてしまったものはしようがない」
ムウもそれは認めるしかなかった。
「これからどうするか、それを考えようぜ」
「そうね」
マリューはとりあえずそれに頷くことにした。
「それじゃあまずは」
「敵機の反応を確認!」
「えっ」
「いきなり」
「ザフトの地上部隊と思われます!」
「おいおい、随分と手際がいいな!」
「もう来るなんて」
ムウもマリューもこれには少し驚いていた。
「仕方ないわね。十隻もいればね
「目立つってことかしら」
「そういうこと」
ミサトがマリューに答えた。ナタルは二人の会話に少し首を傾げていた。
「困った。アーガイル二等兵と勇君の時と同じだ」
「声が似てるってことですね」
「そういうことだ。それもこれは」
トールの言葉に応える。
「そっくりだ。どちらがどちらか」
「けど中尉とフレイも声似てますよ」
「確かにな」
ミリアリアの言葉に
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