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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十一話 強襲、砂漠の虎
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スカはフレイを睨んで言った。
「あの女どういう性格してんの?」
あからさまにフレイを嫌っている目であった。
「とんでもない奴みたいだけれど」
「他人のこと言えなかったりして」
「それどういう意味よっ!」
霧生にも食ってかかる。
「あたしの何処があんな女と!」
「ほらほら、喧嘩してるとまた怒鳴られるぜ」
マードックがそんなアスカを抑える。
「落ち着けって」
「何にもしてない女に文句を言われる筋合いなんてないわよ!」
「!」
フレイはアスカのその言葉に動きを止めた。
「あんた、守ってもらうだけで済むと思ってんじゃないでしょうね!?」
フレイを見据えて言う。
「この前そのキラに随分酷いこと言ったそうじゃないの!それで何!?どういう魂胆があるかわからないけれどね!
「そ、そんなこと!」
その魂胆を見抜かれたように思って戸惑いを見せる。
「だからこうやってキラを!」
「ふうん、コーディネイターがどうとか言っていた癖にね」
アスカはさらに言う。
「どう見てもあんたがコーディネイターに一番偏見を持ってるのよ!それで何!?急に看るだなんて。どう考えてもおかしいでしょ!まさかキラを何かに利用するつもりじゃないでしょうね!」
「そ、そんなこと・・・・・・!」
フレイはアスカのあまりにもきつい言葉に泣きそうな顔になってきた。
「別に、あの時は・・・・・・」
「キラを利用するのならね、唯じゃおかないわよ!その薄汚い心暴いてやるわよ!ここでね!」
「ちょ、ちょっとアスカ」
何か今までの自分を言われているようでカツも気まずくなっていた。そしてアスカを止めようとする。
「幾ら何でもそこまでは」
「病人の前では静かにした方がいいと思うわ」
レイも止めに入った。
「やっぱりね」
「わ、わかってるわよ」
流石にアスカもそれで止まった。少し気弱な感じの顔になる。
「後は私がキラを看るから」
フレイは泣きそうな顔のまま一同に述べる。
「どうやらあたし達は本気でお邪魔みたいね。行きましょ」
「あ、ああ」
「フレイ・・・・・・」
トールは戸惑いながらもアスカに応える。サイはまだ何か考えているようであった。だがそれは言わなかった。
「じゃあ何かあったら声を掛けてくれ」
「はい」
フレイはアムロの言葉に頷く。
「そうだ、この折り紙を坊主に渡しておいてくれ」
「折り紙?」
マードックは折り鶴を懐から取り出してフレイに手渡してきた。
「ああ、ストライクのコックピットの中にあったんだ。頼むぜ」
「わかりました」
マードックも去った。これでフレイはキラと二人きりになった。
キラは横で寝ている。その彼を見て思う。
(駄目よ、私は賭けに勝ったもの)
その目には暗い決意があった。
(キラは戦って戦って戦って・・・・
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