第百十一話 強襲、砂漠の虎
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んなのに比べたらあんた何なのよ!」
遂に泣きはじめた。
「あたしだけじゃないわよ!ケン太だって御父さん殺されてタケルさんなんか御兄さんとずっと戦ってそれでも諦めてないのよ!そんなのに比べたらあんたなんかずっと・・・・・・」
「アスカ」
ヒイロが彼女の側にやって来た。
「落ち着け」
「離してよ!あたしだってね、あたしだって」
「・・・・・・・・・」
「うっ」
まだ泣き叫んで言おうとするアスカに当身を加えた。それでアスカは静かになった。
「アスカ・・・・・・」
「今は彼女もそっとしてあげましょう」
レイがヒイロの腕の中で崩れ落ちたアスカを見て言った。
「そして彼も」
「キラ君・・・・・・」
キラは何も言えなくなっていた。ただそこに立ちすくむだけであった。
アスカの言葉が何時までも耳に残っていた。それが彼の心を打つのであった。
第百十一話完
2006・8・25
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