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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十話 宇宙に降る星
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あの、何か」
「いや、声がそっくりだったものでな。つい」
「左様ですか」
「声が似ているというのもいささか驚かされるな」
「まあ確かに」
ブライトがそれに頷いた。
「私も今数人声が似ている者がいますから」
「私達もね」
「似てるってね。言われてばかりよね」
マリューとミサトが顔を見せて言い合う。
「まあ似ている人間は世界に三人いると言われますから」
アムロが述べた。
「司令が間違われるのも無理はありません」
「それもそうか。実はアズラエル理事もな」
「はい」
「獅子王凱君のことをやけに気にかけておられる」
「そうなのですか」
「実はアズラエル理事は最初ティターンズに接近を図っていた」
「はあ」
「しかしグループのタイヤ工場がゾンダーに襲われたのを助けてもらってな。それから色々と学ばれたらしいのだ」
「そうだったのですか」
「凱君とも衝突したらしいがな」
「その考えを巡ってですか」
「それだけでなく何か自分と似ているとのことでな。凱君も言っていた」
「また変な話ですね、彼と似ているなんて」
「いや、これが実際に凄く似ているのだよ」
ミスマルは謹厳な顔でこう述べた。
「雰囲気もな。そっくりだ」
「何と」
「同じ人間が二人いるのかと思える程な。私も実際に見て本当に驚いたものだ」
「そこまでですか」
「といってもユリカとバジルール中尉にしろ。そうした例は最近実に多い」
「ですね」
「驚くことはないか」
「ただ、ガオガイガーがブルーコスモスに関わっていたのは意外です」
「そうだろうな。何でもアメリカに言った時らしい」
「アメリカですか」
「アズラエル財閥の本拠地はアメリカにあるのだ。それに対してジブリール家はヨーロッパだ」
「だからジブリールはティターンズに近付いたと」
「そういう一面もあるだろう。実は地球至上主義でありながらギレン=ザビにも共感している一面があるそうだしな」
「そこまで言われると何かティターンズそのものですな」
グローバルがそれを聞いて述べた。
「似ているという以上に」
「彼は生真面目なのだ」
これがミスマルのジブリールへの評価だった。
「生真面目で一つのことしか見えない。だから地球を愛するあまり」
「そうなったと」
「三輪長官もそうだろう」
「あの人はちょっと」
ミサトがそれを聞いて顔を顰めさせた。
「また別では」
「いや、大筋は変わらないだろう」
ミスマルは彼女にそう返した。
「彼も最初は正義感溢れる人物だったのだ」
「はあ」
「それがな。一連の戦争で変わってしまった」
「そうだったのですか」
皆それを聞いて少し意外そうでかつ残念な顔になった。
「今はああだが。かっては立派だったのだ」
「人は時として狂うのですね」
「そういうこ
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