第百八話 遥かなる凱歌
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第百八話 遥かなる凱歌
暗黒ホラー軍団との戦いを終え意気揚々とまではいかないまでもそれ程重い気持ちで帰路についてはいなかったロンド=ベル。だがそんな彼等をいきなり耳をつんざくような悲鳴が飛び込んで来た。
「すぐに戻って来て下さい!」
スワンのものであった。彼等に対して叫んでいた。
「ど、どうしたんだ一体」
「原種の襲撃デス!七体来まシタ!」
「何だと!?」
凱がそれを聞いて驚きの声をあげる。
「何てこった!大変なことじゃないか!」
「だからデス!すぐにも!」
「わかった!グローバル司令!」
「うむ、全軍全速力でオービットに戻るぞ!」
「了解!」
「くっ、暗黒ホラー軍団の相手をしている隙を突かれるとは!」
「敵も味なことしてくれるもんね!」
「そんなこと言ってる暇はねえ!とにかく戻るぞ!」
ボルフォッグとマイクにゴルディマーグが叫ぶ。
「そうよね!」
「とにかく今は一刻でも早くオービットに!」
光竜と闇竜もそれに頷く。
「オービットにはヘリオポリスからの避難民がいる」
「彼等のこともあるな」
「ヘリオポリスの」
キラは氷竜と炎竜の言葉にビクリとした。
「そうだ、あの娘も」
「キラ隊員、だからこそだ」
「僕達はすぐにオービットに戻り彼等を守ろう」
「う、うん」
風龍と雷龍の言葉に頷く。彼は今自分が焦っているのがわかった。
「キラ、焦りは禁物だぞ」
「凱さん」
それは凱にも言われた。
「勇気は持て!だが焦りは持つな!」
「勇気を」
「そうだ!それが全てを守ることになる!いいな!」
「は、はい」
「それにこちらには白兵戦の戦力だって凱さん達の他にもいてくれますし」
「誰!?」
ウッソの言葉に顔を向けると早速名乗りをあげてきた。
「ヘイ!このアーム=ド=ハッター軍曹だせ!」
「ハッターさんが」
「中での戦いもノープロブレム!派手に暴れてやるぜ!」
「派手にやり過ぎて市民に危害を及ぼすなよ」
「わかってるって!ここは慎重にな!」
チーフに返す言葉はどういうわけか異様なまでに説得力のないものではあったが。
「他には宙さんもいますし」
「宙さんも」
「万丈さんだって強いんですよ、懐からマシンガン出したりして」
「そんなのどうやってやるの?」
「ははは、まあ細かいことは気にしないことさ」
「はあ」
万丈本人に誤魔化されて突っ込む場所を失ってしまった。
「それにドモンさんも」
「あの人達も」
「ですからかなり大丈夫ですよ。それこそBF団でも来ない限りは」
「彼等が来たら恐ろしいことになってるわね」
「そうね、一人でもね」
ジュンコとマーベットがそれを聞いて言った。
「とにかく全速力だ、エンジンが焼き切れても行くぞ」
「ケーニヒ二等
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