第百八話 遥かなる凱歌
[4/24]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
原種と対峙していた。
「ここは通さないよ!」
ドモンが叫ぶ。
「そうだ、僕達だって白兵戦が出来るんだ!」
「それを今見せてやるよ!」
「撃て!撃ちまくれ!」
イーノもエルもビーチャも必死であった。マシンガンを放つがそれは敵には通用しなかった。
「マシンガンが利かないって!?」
ルーが驚きの表情を浮かべる。彼等の攻撃はあのリーダー格の男のマントに全て弾き返されてしまったのだ。
「そんなの有り得ないよ!」
「どういうことなんだ!」
そこにはプルとプルツーもいた。彼女達も参加していたのである。
「それが攻撃のつもりか」
男はビーチャ達に対して言った。
「まずい!」
宙が男を見て叫ぶ。
「皆ここは下がれ!」
「宙さん」
「どうして!?」
「こいつは生身の人間が適う相手じゃない!危険だ!」
そう言いながら自分が前に出る。
「ここは俺が!」
「待て、宙!」
だがそこに誰かがやって来た。
「ムッ」
「ふふふ、やはりな」
男はそのやって来た影を見てほくそ笑んだ。
「来たか、サイボーグ凱」
「そうだ。貴様が原種か!?」
「その通りだ。この基地に侵入しやすいサイズになっているがな」
男はそれに応えた。
「皆」
凱は仲間達の方を振り向き言う。
「ここは俺に任せて他のところを」
「しかし」
「ここは俺がやる。任せて」
「いいんだな、それで」
宙が凱に問う。
「ああ、こいつは俺がやる」
「わかった。、じゃあ任せる」
宙はそこに凱の決意を見た。そしてそれを認めた。
「頼むぞ」
「ああ。原種!」
宙達は他の場所へ向かう。凱はその足音を背中で聞きながら原種と対峙していた。
「ここから先は一歩も進ませやしないぜ!!」
「出来るのか、貴様に」
「やってやる!何があろうとな!」
「そうか。では」
「!?」
男は腕を振るった。すると何か衝撃波の様なものが凱に襲い掛かってきた。
「ぐわあっ!!」
それが凱を打ち据える。それだけで彼はかなりのダメージを受けた。
「我が超指向性重力波の味はどうかね、サイボーグ凱」
「まだまだ!」
しかし凱はこれでは倒れはしない。踏ん張ってみせてきた。
「この程度で!」
「さすがだと褒めておこう。だが」
男は余裕の笑みを見せながら凱に言う。
「これで消えてもらう!」
再び重力波を放とうとする。しかしそこにもう一人姿を現わした。
「隙ありっ!」
風を切る音がして男に攻撃が加えられた。それは男の腕を打ち彼はそれを押さえた。
「ムッ、誰だ!」
「御前は!」
「ソルダートJ!」
見ればJがそこにいた。そして凱と共に原種と対峙していた。
「ふむ、やはりな」
男はそのJを見て言った。
「やはり現れたか、ソルダート」
「あの時と同じだ。三重連太陽系の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ