第百八話 遥かなる凱歌
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「リョウカイ!」
トモロが応える。そしてジェイアークの全ての砲門が開かれ原種に向けられる。
「一斉射撃!」
「ウテ!!」
無数の光が原種に浴びせられる。なまじ巨体であるだけにこれはかわしようがなかった。
「グワアッ!」
「よし、これなら」
「護!」
遂にガオガイガーが出た。
「これで終わらせる!」
「わかったよ!凱兄ちゃん!」
ガオガイガーは攻撃態勢に入った。もうそれは止められなかった。
「ヘル!アンド!ヘブン!」
二つの拳に眩く、そして何処までも熱い力が宿った。
「ゲム=ギル=ガン=ゴー=グフォーーー・・・・・・」
その力が全身を包み込む。今凱の心も身体も熱い勇気が包み込んでいた。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」
拳を合せ突進する。その先には原種がいる。
「おぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「ぬう!させん!」
原種は突進して来るガオガイガーに攻撃を仕掛ける。だがそれが全て弾き返される。
「何っ!」
「馬鹿な!」
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」
遂に原種に激突した。そのまま拳を中に撃ち込む。
「グオオオオオオオオッ!」
「ムンッ!」
絶叫する原種。そこから光が取り出された。それは六個あった。
「護!今だ!」
「うん!」
緑の光の天使が現われた。そしてその六つの光の前に来た。
「クーラティオー!」
護は叫んだ。
「テネリタース=セクティオー、サルース=コクトゥーラ!」
優しい緑の光がその光を覆う。そして四つの光が消えた。
「機界最強七原種敗退」
それを遠くで見る者達がいた。あのパリアッチョであった。
「撤退は二種」
「!?」
「二つの光が」
「待て、追っても無駄だ」
ブライトは追撃はさせなかった。
「それに今はダメージが大きい。これ以上の戦闘は無理だ」
「チッ」
「だが俺達の勝利だぜ」
「ですね」
ボルフォッグはゴルディマーグの言葉に頷いた。
「これで原種共もしばらくの間大人しくなるだろうぜ」
リュウセイも明るい声で言う。だが。
「そいつはまだわからんな」
「ライ」
「二体逃げたしね」
アヤも言った。
「まだ完全に終わったわけじゃないわよ」
「チッ、往生際の悪い奴らだぜ」
「けれど一応はこの戦いには勝ったな」
レビはぽつりとした声で述べた。
「何とかな」
「それはね」
アヤもこれには異論はなかった。
「凱君も護君もお疲れ様」
「有り難うよアヤさん!」
「皆有り難う!」
「そして貴方達も」
アヤはJ達にも顔を向けた。
「お疲れ様」
「礼はいい」
しかしJも戒道もその言葉を受け取らなかった。
「ロンド=ベルよ、ゾンダークリスタルは一時御前達に預ける」
Jはロンド=ベルの面々に対して言った。
「また会おう!」
そして姿を消した。空の戦士は別の戦場に
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