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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百八話 遥かなる凱歌
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よショーの始まりよ!」
異様なまでに長い爪の男が言った。そして彼等はそれぞれ散ったのであった。
オービットの中は騒然としていた。ロンド=ベルもGGGも皆必死の形相で戦闘配置についていた。
「総員攻撃準備!」
火麻が牛山や連邦軍の兵士、そして銃を持つロンド=ベルの面々を率いていた。
「奴等は俺達が食い止めるぞ!」
「了解!」
皆それに頷く。その時だった。
「無駄な真似をしてくれる」
「き、来ました!」
牛山がそれを見て叫んだ。
「原種です!!」
「出やがったな!」
外見は太った大男だ。だが人間ではなかった。
「ここからは一歩も進ませねえ!撃てーっ!!」
「全員で攻撃を仕掛ける。しかしそこに現われたもう一体の原種が嘲笑うようにして呟いた。
「愚かな」
一斉射撃を仕掛ける面々。だがその銃弾そのものが掻き消えた。
「なっ、こっちの撃った弾が消えた!?」
「私の能力は原子分解」
もう一人の痩せた男が言った。
「あらゆる物質を微細な塵に変える」
「そ、そうか!その能力で自らを原子分解してオービットベースに侵入したのか!」
「馬鹿言うな!塵になった身体をどうやって元の状態に戻すんだよ!!」
火麻は牛山に対して叫んだ。
「けど実際に!」
「ってそんなこと言ってる場合じゃないですよ!」
「何っ!?」
「原種が!」
バーニィの言葉に振り向く。すると痩せた男は火麻達を剣呑な目で見ていた。
「邪魔だ」
「まずい!」
「くそっ!塵にされてたまるかよ!!」
火麻はマシンガンで攻撃を浴びせる。それは痩せた男に次々と当たった。
「ぐっ!」
「見たか、全弾命中だ!」
火麻は会心の笑みを漏らした。
「元ID5のシルバーピューマは伊達じゃねえんだ!」
「その身体のサイズじゃこれだけの直撃は耐えられないはずだ!」
牛山も叫ぶ。しかし。
「それはどうかな?」
今度は大男が言った。そして異変が起こった。
「なっ!?」
「傷ついた原種の身体が元に戻っていく!」
「私の能力は再生復元」
大男は言った。
「例え原子レベルに分解された物質であろうと再生出来る」
「ということは!?」
「不死身ってことかよ!」
牛山と火麻は同時に叫んだ。
「遊びは終わりだ」
「消えてもらう!」
そこへ二人の男が攻撃を仕掛ける。躊躇している時間はなかった。
「後退だ!」
火麻はすぐに決断を下した。
「後退するぞ!」
「し、しかし!」
「ここは!」
「逃げるわけじゃねえ!」
彼はクリスとバーニィに対して叫んだ。
「後ろに回って全力で前進しろ!!」
「了解!」
「それじゃあ一時!」
彼等は撤退するしかなかった。戦いはここでは原種の勝利であった。
格納庫でも戦いは行われていた。ロンド=ベルの面々が銃を手に二体の
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