第百八話 遥かなる凱歌
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「で、ゾンダーは?」
「そろそろお出ましかしら」
「またわんさかと」
「来るぞ、皆!」
三人に応えるように凱が叫んだ。
「ゾンダーの混成軍だ!」
「レーダーに反応です!」
「かなりの数です!」
マヤとミリアリアが同時に叫んだ。そしてモビルスーツや戦闘獣、メカブースト達が一斉に姿を現わした。まるで月を埋め尽くさんばかりの数であった。
「な、何だよこの数」
カズイがそれを見て呆然となった。
「二千!?いやもっといるぞ」
サイも驚きを隠せない。
「こんなの相手にするってのか!?冗談じゃないぞ」
トールも。彼等は戦う前から唖然としていた。マリューやナタルも驚きを隠せない。
「フン、いつもより少ないじゃねえか」
「えっ!?」
マリューは甲児の言葉に目を点にさせた。
「甲児君、今何て」
「だからいつもより少ないって」
「まさか」
「いや、原種にしろ我々が戦ってきた敵はどれもかなりの数を出してくる」
ブライトがマリューに言った。
「これ位なら。どうということはない」
「そうなのですか」
「はい、しかも個々の質では私達は圧倒しています」
今度はルリが言った。
「戦争において数は確かに大事ですが戦術と機体の性能さえ満足なものならば勝てます」
「勝てるのね」
「はい。ですから安心して下さい」
「じゃあ俺達もやらせてもらうぜ」
「ここまできたらね」
カイとハヤトも前に出て来た。
「カイ、ハヤト」
「アムロ、久し振りに御前の戦いぶり見せてもらうぞ」
「リュウさん」
「連邦の白い流星、どれだけ腕をあげたかな」
スレッガーもいた。彼等は完全にホワイトベースにいた頃に戻っていた。
「ブライト艦長もいるしな」
「艦長、また一緒に」
「そうだな。何か懐かしいな」
「ちょっとは貫禄がついてきたんじゃないですか?」
カイ、ハヤト、リュウがそれぞれ言う。
「まあ子供もできたしな」
「おやおや」
スレッガーがそれを聞いて面白そうに声を出した。
「それにアムロよりもずっと厄介な連中の相手もしているし。苦労してきたぞ」
「また俺のことか」
「今思えばアムロはましだったな」
「確かに」
「カミーユもジュドーもアクが強いですね」
「別に俺は」
「何か俺ってしょっちゅう何か言われるな」
「他にもな。全く苦労させられる」
「声が似ている人間も多いしな」
「それを言ったら御前さんもだろ」
アムロはスレッガーにそう突っ込まれた。
「それは」
「俺もだしな」
「俺は悪い奴に多いみたいだしな」
「大尉殿、リュウ=ホセイ大尉のお声は」
プラクティーズの面々はリュウの声を聞いてマイヨに囁いていた。
「うむ、偶然とは思えん」
「一瞬あの男が復活したかと思いました」
「全くです」
「ほらな、こ
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