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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百八話 遥かなる凱歌
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「ヘンケン艦長だけでは辛いな」
「よし、そうなれば迷っている暇はない!」
凱は迷うことはなかった。すぐに決断を下した。
「皆行くぞ!」
「よし!」
「行くぞアルマ!」
「わかった」
「護!俺達も行くぞ!」
凱は護にも声をかけた。もう一人の勇者に。そして護はそれに応えた。
「うん!」
「よし、これよりGGGならびにロンド=ベルは反撃に出る!」
彼もまた勇者である。迷うことはなかった。
「決戦の場は月だ!!」
「ヘンケン艦長待ってろよ!」
「今行くぜ!」
ロンド=ベルは駆けていく。護もまた。キラはそんな護の後姿を見て呟いた。
「あんなに小さいのにあれだけの勇気があるなんて」
「彼はまた特別だよ」
キラにシンジが声をかけてきた。
「君は確か」
「碇シンジだよ。エヴァンゲリオンのパイロットさ」
「そうだったね。何かマリュー艦長と声がそっくりな人が隊長の」
「そうだよ。君はキラ=ヤマト君だったよね」
「うん」
キラはこくりと頷いた。
「宜しく」
「こちらこそ。じゃあ行こう」
「戦いに」
「そうさ、凱さんや護君達と一緒に」
「戦いか」
「どうしたの?」
俯いたままのキラに対して言う。
「元気がないけれど」
「僕は戦いは」
「君の考え、よくわかるよ」
シンジは優しい声でキラにまた言った。
「僕も同じだったから」
「君も」
「そうなんだ。僕も最初の頃は戦いが嫌だったんだ」
「けれど今は?」
「うん。皆を守る為にね」
「皆を」
「凱さんや護君だって同じなんだ。皆を守る為に戦っているんだ」
「それはわかるけど」
「誰かを、皆を守る為に」
「戦う・・・・・・」
「そうさ、だから行こう」
キラに声をかけた。
「皆を守る為に」
「う、うん」
「ちょっとシンジ何やってんのよ!」
遠くからアスカの声が飛んで来た。
「おっと、いけないや」
「早く来なさいよ!さもないと宇宙空間飛んで行ってもらうわよ!」
「そんなのマイク達じゃあるまいし無理だよ」
「じゃあ早く来なさい。いいわね!」
「わかったよ。じゃあキラ君」
「うん」
「行こう、皆を守る為に」
「皆を守る為に」
シンジはキラの手を掴んで導いていった。優しく温かい手だった。その手もまたキラを導くものとなったのであった。
月面での原種とラーディッシュの戦いはラーディッシュにとってかなり絶望的な状況になっていた。ヘンケンの艦隊があったがそれがあえなく壊滅していたのだ。残るはラーディッシュ一隻。そして八機程のモビルスーツ等であった。
「馬鹿みたいな相手だな」
ヘンケンは目の前の合体した原種を見て忌々しげに呟いた。
「一撃で戦艦もモビルスーツもなぎ払うとはな」
「まさに化け物ですね」
かって〇八小隊のメンバーの一人だ
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