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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百八話 遥かなる凱歌
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「やっぱり」
「じゃあわかるな」
「自分の身は自分で守るんだ。さもないと」
アキトはまた言った。
「自分が怪我をすることになるから」
「わかりました」
頷きはしたが力ないものだった。キラはまだ戦いを拒んでいたのであった。シンとの戦いの時の闘志は今はなかった。
「攻撃行動予測」
そして格納庫では二体の原種と凱、Jの戦いが続いていた。
「あらゆる事象を見渡すこいつの目」
髭の男が不敵に笑いながら言う。
「そして私の腕から放たれる重力波から逃れる術はない!」
「誰が!」
凱がそれに向かおうとする。
「だがどうやらお前達と遊んでいる時間はもう終わりらしい」
「何!?」
「他のルートが作戦に失敗したようだ」
男は言った。そして撤退しようとする。
「待て!」
そんな彼をJが呼び止める。
「勝負はまだついていない!」
「同じだな、J」
男はそんなJに対して言った。
「我々が赤の星を機界昇華したあの時と」
「・・・・・・・・・」
「御前の、いや生命体の敗北は逃れられない運命なのだ」
「黙れ!」
だがJはそれを認めない。
「あの時の決着、今こそつける!」
「出来るかな、御前に」
そして男はJを挑発した。するとJは仕掛けてきた。
「食らえぇぇぇっ!」
「うおおおおっ!!」
凱も同時に仕掛けてきた。その動きは完全に合わさっていた。
「ぬおっ!」
男はそれを受けた。受け止めはしたが全身にダメージが響く。
「くっ、同時攻撃か。少しは楽しませてくれるようだな」
「どうだ!」
凱が男を見据えて問う。
「これなら!」
「だが状況が変わった」
それでも男は戦おうとはしない。
「この勝負、預けるぞ」
そして仲間と共に撤退した。すうっと姿を消した。
「くそっ、逃がしたか!」
「邪魔立てするな凱!」
Jが拳を握り締めて悔しがる凱に対して言った。
「これは私の戦いだ!」
「勝手なことを!
「貴様との決着もいずれつける」
だがJはそんな凱に反論を許さない。
「また会おう!」
そして彼も姿を消したのであった。
「ソルダートJ」
凱はそんなJを見送って言った。
「どうやらあの原種とは浅からぬ因縁があるようだ」
それはわかった。格納庫を去ろうとするとそこに放送がかかってきた。
「聞こえる!?凱」
「命か?」
「ええ、そっちは無事みたいね」
「ああ。それでそっちの状況はどうだ?」
「ロンド=ベルの皆の活躍で原種は後退していったわ」
「そうか」
「でも奴等は集結しようとしているみたい!」
「わかった!俺もそっちに向かう!」
「ええ、頼むわ!」
「機界三十一原種、ここで決着をつけてやる!」
彼は再び戦場に向かう。その熱い心に勇気を宿して。戦場に向かうのであった。
オービットベー
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