転生後
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俺は気が付くと赤ん坊になっていた。
周囲を見渡せば、結構なお金持ちの家らしく、部屋は大きく、見受けられる装飾もそこそこ豪華だ。
ファンタジーの貴族的によくある豪華な天蓋というわけではないが、そちらのほうが見た目というか、印象的にはよかった。
そして、最後に自分を抱きかかえている金髪の人物を見ると同時に、俺を抱きかかえている人物の横から赤髪の青年にも見える人物から声がかかる。
「静かでおとなしい子ですね。ケンプフェルトどの」
「ええ、おとなしすぎて困りますよ。これでも男の子かってぐらいに」
えーと、この金髪の人がお父さんってわけですか・・・んでこっちの赤髪の方は?
「ははははは」
「ところでツェルプストーどの」
ツェルプストー?
ツェルプストーという名字で赤色の髪。
原作キャラクターのキュルケのお父さんでしたか・・・
「なんだい」
「今度そっちでもお子さんが生まれるそうじゃないか」
「ええ、お耳が早いことで」
「女の子だったら、どうですかね」
「同じことを考えていたところです、お互い辺境伯なんだ、いいかもしれませんね」
「「まあ、お互い考えておくという形で」」
こっちが赤ん坊の時から縁談なんてするかよ・・・・
「あなた、まだこの子は赤子なのですよ」
「「だから考えておくだけ」」
「まったく、マクシミリアン、貴方のお父様は既に結婚相手を決める気ですよ」
俺の名前は『マクシミリアン』ですか、宇宙に移民するために移民星を探す艦隊の艦長みたいな名前ですね・・・・
うっ、赤ん坊のせいか眠気が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は三歳になっていた。
今日、初めてキュルケに会うらしい。ていうか、お尻が痛い。三時間ぐらい馬車に乗ってるんだけど道をしっかり舗装してないのか物凄く揺れる。
「そろそろ着くぞマックス、しっかり挨拶しろよ」
「はい、お父様」
「いい子だ」
「コンラート様、到着です」
「そうか、降りるぞマックス」
「はい」
俺はキュルケの実家に着いた。
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