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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百七話 原種の胎動
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「そうか」
ナッキィがカントの言葉に応えた。
「敵は何時出て来るかわからないからな」
「暗黒ホラー軍団ですよね、次の敵は」
「ああ」
勇がキラに答えた。
「あれはあれで厄介な敵だからな」
「敵はザフトだけじゃなくて」
「他にも一杯いるからな、覚悟しておけよ」
「はい」
キラは勇のその言葉に頷いた。そしてブリーフィングルームで作戦の打ち合わせを聞く。彼等が打ち合わせを終えた頃にはタケルとエイジは本隊とは少し離れた場所で偵察にあたっていた。
「今のところレーダーに反応はありません」
ミカが報告した。
「ミノフスキー粒子もありません」
「じゃあここには敵はいないのか」
「そうね」
ナオトに応えた。
「けれどこの近くにはいるでしょうね」
「そうだな」
ケンジがそれに頷いた。
「それは間違いない」
「だとすれば何処にですかね」
「それがわかれば苦労はしないさ」
ナオトはアキラにそう返した。
「敵も馬鹿じゃない。そうおいそれとは見つかりはしないだろうな」
「やれやれだな」
「まあそうぼやくな。敵が出たら出たで大変だ」
「暗黒ホラー軍団ですか」
そのコスモクラッシャーに同行しているエイジが言った。
「彼等も必死ですからね」
「何か知ってるの、エイジ兄ちゃん」
「ああ、バルマーにいた頃聞いたんだ」
彼はナミダに対して言った。
「彼等の母星にブラックホールが近付いてきている。それで必死に移住先を探しているってね」
「そうだったんだ」
「彼等にも彼等の事情があったということか」
ケンジはそれを聞いて考える顔になった。
「物事は何事も簡単にはいかないな」
「けどそれで地球が侵略されるのは話が別ですよ」
「そうだな、連中の事情はあるにしろ」
アキラとナオトがこう述べた。
「それはそれ、これはこれだ」
「他の誰もいない移住先ならともかく」
「それもあるにはあるのですが」
エイジはまた述べた。
「じゃあどうして」
「バルマーが手を回して妨害しているのです。とくに外銀河方面軍が」
「外銀河方面軍といえば」
「エイジがいた軍じゃないの?」
「ええ、そうです」
エイジはその言葉に答えた。苦い顔になっていた。
「暗黒ホラー軍団はバルマーとも対立していましたから」
「彼等を滅ぼす為にか」
「はい。下手に攻め滅ぼすよりも手間がかからないと。その軍の司令が判断して」
「そちらの司令は誰だ?」
「ハザル、ハザル=ゴッツォです」
ナオトの問いに返す。
「ハザル=ゴッツォか」
「はい。傲慢で残忍な男です。しかも卑劣で」
「おいおい、何かとんでもない奴だな」
「最低の男みたいだな」
「少なくとも人間的には最低です」
エイジはそれは認めた。
「ですが。バルマー十二支族ゴッツォ家の出
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