第百七話 原種の胎動
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。けどいいの?」
「何がだ?」
サンダースがアスカに顔を向けた。
「いえ、向こうも大変なのにと思って」
「まあヘンケン艦長も大変だけどな」
「向こうにはアポリー中尉とロベルト中尉、スレッガーさんにリュウさんがいるけどね」
「渋い顔触れね」
「まあそうだな。それに今ギルバートン提督の艦隊もいるし」
「今のところはそんなに激しい戦闘はないからね。あっちも戦艦六隻にパイロットも一杯いるし」
「ふうん」
「それで俺達が回ってきたんだ。宜しくな」
「ええ、こっちこそね」
アスカは三人に挨拶を送った。
「で、モビルスーツは何なの?」
「俺はパラス=アテネだ」
「あたしはハンビラビ」
「で、僕がメッサーラ」
「あら、ティターンズのモビルスーツばかりね」
「まあ捕獲した機体をそのまま」
「性能は高いよ」
ミケルとカレンがエマに応えた。
「ガンダムは隊長だけ」
「ちょっと寂しいなあ」
「何かそう言われると済まない」
シローは少し苦笑いを浮かべた。
「そういえばガンダムも二機来ているそうだけど」
「ブイは俺が乗る」
「トマーシュ」
オデロが褐色の肌の少年に顔を向けた。トマーシュ=マサリク、ウッソやオデロの旧友である。
「御前もこっちになったのか」
「ああ、宜しくな」
「それでガンダムもか」
「あれ、もう一機のガンダムは?」
ウッソが尋ねた。
「一機はトマーシュとして」
「もう一機は」
「ガンダムファイターらしいぞ」
サンダースがそれに答えた。
「ガンダムファイター」
「また変態の登場なのね」
アスカがそれを聞いて露骨に嫌悪感を顔に浮かべていた。
「おい、誰が変態だ!」
ドモンが早速それに喰らいつく。
「ガンダムファイターを何だと思っている!」
「実際に変態じゃないの!」
だがアスカも負けてはいない。
「素手でモビルスーツを叩き潰しておいて何処がまともなのよ!」
「あんなもの誰でも出来る!」
「出来るわけないでしょーーーが!」
「あの、素手でモビルスーツって」
キラがそれを聞いて恐る恐るシンジに尋ねた。
「それ、本当のこと?」
「モビルスーツどころか使徒だって倒してたよ」
「嘘・・・・・・」
「残念ながら嘘じゃないのよ、これが」
「艦長!?」
「残念、私よ」
声が似ていたが違った。そこにいたのはミサトであった。
「私も最初見た時は我が目を疑ったけどね」
「そんなことしたの誰なんですか?」
「マスターアジアっていう訳わかんねえ爺さんだ」
宙が言った。
「マスターアジア」
「東方不敗って名前なんだけどな。サイボーグの俺よりすげえ」
「嘘でしょ、そんなの」
キラにも信じられなかった。
「そんなの人間じゃ」
「信じたくはないけどそうなのよ」
リツコも言っ
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