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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百七話 原種の胎動
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エイジはそれを聞いて納得したように頷いた。
「ギシン家の双子のうちの一人は君だったのか」
「兄さんを知っているのか」
「彼のことは帝国でも有名だ」
「そうだったのか」
「十二支族ギシン家の当主でしかも銀河辺境方面軍の司令官だからね。かなり有名だよ」
「兄さんはそんなに有名だったんだ」
「バルマーでも屈指の超能力者として。霊帝からも戦力として期待されているらしい」
「戦力として」
「そう、貴重な戦力としてね」
「兄さんは本当は戦いを望んじゃいないのに」
タケルは戦力という言葉に悲しみを覚えた。
「何故そんなふうに」
「それがバルマーなんだ」
エイジの言葉も悲しみを帯びたものになった。
「人はあくまで駒に過ぎないんだ。霊帝のね」
「霊帝の」
「だから僕はバルマーを逃れた」
エイジの言葉は悲しみを深くさせていく。
「そしてここまで来たんだ」
「そうだったのか」
「地球はそのバルマーに狙われている。それを忘れないでくれ」
「ああ」
「そして今は目の前の敵を倒そう。ケンジさん」
今度はケンジに通信を入れた。
「本隊の到着は」
「あと二分だそうだ」
「二分」
「それまでは持ち堪えるぞ」
「はい」
「ゴッドマーズが敵を引き付けます」
タケルが前に出て来た。
「この程度の数なら」
「この程度って言っても千は下らないぞ」
「大丈夫ですよ、こっちからは仕掛けませんから」
「いえ、無理は禁物です」
だがそこにエイジのレイズナーが出て来た。
「エイジ」
「タケルさんの身体には中性子爆弾が埋め込まれているのでしょう?若しものことがあれば」8
「しかし」
「僕も行きます」
エイジは言った。
「何、時間を稼ぐだけですから。やってみせますよ」
「そうか、頼めるか」
「はい、じゃあコスモクラッシャー隊の皆さんも」
「ああわかった」
「二分、持ち堪えてやるぜ」
「フン、僅か三機ではないか」
「見たところゴッドマーズにコスモクラッシャー、そしてあれは」
「バルマーの兵器の一つだな」
ダンケルがキラーとアシモフに言った。
「バルマーの」
「そうだ、レイズナーとかいったな」
「何故バルマーの兵器が地球に」
「さてな、それはわからんがあれは厄介だぞ」
「そうなのか」
「機動性が半端ではない。注意することだ」
「うむ、わかった」
「ではこちらからは積極的には仕掛けずに」
「こちらに敵が来ていることだしな」
「敵がか」
「うむ」
デスモントが同僚達に答えた。
「レーダーに反応だ。二分後にここに来るな」
「そうか、ではここはまずは派手に動かずに」
「敵の主力に向かう。よいな」
「うむ」
ホラー軍団はまずはあまり動かなかった。円盤が少し前に出ただけである。これはコスモクラ
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