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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百七話 原種の胎動
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身で」
「ちょっと待って」
ミカはここであることに気付いた。
「何か?」
「今ゴッツォって言ったわよね」
「ええ、それが何か」
「それってユーゼス=ゴッツォと同じ一族ってことなのかしら」
「その通りです」
「そうだったの」
「あのユーゼスと同じ一族だったのか」
「ユーゼスは元々宰相であるシヴァー=ゴッツォの血縁者でした」
「宰相の」
「そしてハザルはシヴァーの嫡子。そういう事情だったのです」
「そうだったの」
「それで艦隊司令に」
「はい。バルマーは霊帝と十二支族が全てを支配する国家ですから」
「そうだったのか」
「それで司令に」
「で、そいつは司令としてはどうなんだ?」
ナオトがまた尋ねた。
「無能なのか?」
「いえ、残念ながら有能です」
エイジは渋々ながらそれも認めた。
「司令官としては着実に戦功を挙げています」
「人間的には最悪だが能力はあるってことか」
「はい」
「厄介な相手だな」
「そういう奴に限ってとんでもない作戦を実行に移すからな」
「今までも一般市民を巻き込んだ無差別攻撃も数多く行っています」
「やっぱり」
「それにより多くの犠牲者を出していますが何しろ功績を挙げていますので」
「しかも宰相の息子か」
「将に怖い者なしだな」
「その側近にいるル=カインという男も危険です」
「ル=カイン」
「十二支族の血縁者でありグラドスの貴族の一人です」
「グラドス!?」
「バルマーの殖民惑星の一つです。簡単に言うとギシン星と同じです」
「ギシン星と」
「はい。バルマーは本星以外にも多くの惑星を持っています。そのうちの一つなのです」
「そうなのか」
「グラドス人達は帝国のエリートとして極めて高いプライドを持っています」
エイジは述べた。
「自らを選ばれた高貴な存在と自負し、平和を愛すると称しているのです」
「おいおい、バルマーなのにか」
ナオトがそれを聞いて苦笑を浮かべた。
「そいつ等も結局侵略に加担しているんだろ?」
「それでもです。彼等はそう主張しています」
「盗人猛々しいってのはこのことだな」
「まあそうですが」
「そのグラドス人は本当に平和を愛するのかい?」
「いえ」
アキラの問いはすぐに否定された。
「それどころか。ハザルの無差別攻撃にいつも進んで加担しています」
「何て奴等なの」
ミカもそれを聞いて顔を顰めさせた。
「平和を愛するって言いながらそんなことするなんて」
「何だよ、嘘っぱちじゃないか」
ナミダも抗議の声をあげる。
「それで彼等はハザルの軍の主力なんだね」
「そうなります。高級将校のかなりの部分を占めています」
今度はタケルに応えた。
「バルマーの中ではバルマー人として遇されていますから」
「そうなのか」
「そ
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