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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百六話 出会いと別れ
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だな」
「ああ、あのガンダムのパイロットだってやってやる」
シンの目に赤いものが宿った。
「誰だろうが。プラントには行かせない」
「御前はその為に戦ってるんだな」
「そうだ」
その返事には何の迷いもなかった。
「プラントには行かせない、絶対にな」
「そうか、御前の考えはわかった」
レイはそこまで聞いて頷いた。
「では俺も御前について行く」
「プラントの為にか」
「そうだ、今まで何の為に戦うのか決めかねていた」
「プラントの為じゃなくか」
「俺には家族はない」
レイは言った。
「確かにプラントにいるが。家族がいない。それで守るものは」
「わかりかねていたのか」
「そうだ、だがこれからは違う。俺もプラントの為に戦ってみる」
「レイ」
「御前と一緒にな。それでいいか」
「ああ、頼む」
シンはレイを見て言った。
「俺は家族を守る。そして御前は」
「その御前の背を守ろう。プラントの為にな」
彼等は誓い合った。その想いが一つになった。シンにもレイにも迷いはなくなった。だが彼等はこの時はまだ知らなかった。プラントを守る方法は一つではないことに。それを知るのは後になってからだ。
ロンド=ベルの面々はネオスイスのコロニーで休息をとっていた。早速ケーンやジュドー達がハメを外している。
「このチーズなんとかってうめえな」
「ああ、こんなチーズの食い方なんてはじめてだぜ」
「おいおい、知らなかったのかよ二人共」
ライトがケーンとタップに言う。
「これ結構有名な料理なんだぜ」
「そうなのか?」
「初耳だぜ」
「初耳っておい」
ライトはそれを聞いて呆れた顔になった。彼等ドラグナーの面々とガンダムチームは今チーズフォンデュを食べていた。野外で鍋を囲んでいる。
「本当に知らないのか!?」
「ああ」
「それで」
「おいおい、本当かよ」
「俺達もそうだけど」
「シャングリラにはこんなのねえから」
「はじめて見るよな」
「うん」
ジュドーにビーチャ、モンド、イーノまでそれは同じだった。
「私も。この料理ははじめて」
「リィナちゃんまで」
「これって何かワインの匂いするし」
「もっと甘くならないのか?」
「ん!?じゃあ砂糖入れてっと」
ライトはプルとプルツーのリクエストに応えて砂糖を入れた。
「そうか、知らないのか」
「このパンをチーズの鍋に入れて食べるのだな」
「その通りで、大尉」
見ればマイヨもいた。プラクティーズの面々やミンもいる。かなり大勢である。
「ふむ、ウォッカに合いそうだな」
「そういえば大尉ってロシア出身なんだよね」
「うむ」
エルに答える。
「あの国では酒は普通だ。ウォッカだけではない」
「そうなんだ」
「だから私も酒は好きだが。今は飲まない」
「そりゃまた
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