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戦国異伝
第百十一話 青を見つつその三
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唸っているものだった。
「真にな」
「左様ですな。相手ではありますが」
「そこまで見事な者が天下におるとは」
「天晴れな者でございます」
「そしてその者がです」
 徳川の領地に十勇士達を送り込んで来るやも知れぬというのだ。このことは徳川にとって大きな脅威である。
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