上条 当麻
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ばならない。
「ステイル、悪いがインデックスの回収には俺が向かう」
「君がわざわざ動くと言うのかい?…あの少年に負けた僕が言うのもなんだけど、君が動く程の相手じゃないと思うよ?」
「…実際に戦ったお前が言うならそうかもしれないが、どうにも嫌な予感がする。何より魔術を打ち消した、というその力が気になる」
魔術を打ち消す力。それが魔術による方法ではないのならば、それは魔術にとって大きな驚異になる。
神堂が使う力は魔術ではないが、神堂の周りにいる人間は皆魔術師。そいつらに被害が及ぶ可能性があると言うならば、その禍根は早めに摘むべきだ。
「光輝、私も一緒に行ってもいいですか?」
「何故だ?」
「簡単です。私も光輝動揺、その少年の力が気になりますので」
一緒に行く人員が増えるのには問題がない、と判断した神堂は火織の言葉に首を縦に振った。
神堂の了承が得れた火織はそのまま腰を上げ、ドアの方へと向かう。
恐らくその少年のいる場所を特定しにいくのだろう。それが分かっている神堂とステイルの二人は火織を止める事はせず、そのままこれからの事に付いて話し合う。
「インデックスに残された時間も少ない。目を覚ましたばかりで悪いが早速動いてもらうぞ」
「分かってる。彼女のためなら動けるさ」
おちゃらけた様子でそう答えるステイルを見て神堂は少しの笑みを零す。恐らくこの三人のなかでインデックスの事を一番思っているのは彼だろう。
それを表にはあまり出すことはないが、その事は神堂も火織も認識している。
だからこそ、今回もインデックスの回収にはステイルを向かわせた。…最もその結果、こうなるとは誰も予測していなかったが。
「ならステイルには人払いのルーンを刻んでもらう。その少年とやらがインデックスと離れた時にな。その少年が孤立した所で俺と火織がその少年の所に行き、お前はインデックスの方に向かう。いいな?」
「全く問題ないね。寧ろ君と神裂の二人を相手にしないといけないあの少年に同情してしまうよ」
ステイルの言葉に、それもそうだな、と苦笑いを浮かべる神堂。
自分自身で言うのもなんだが、神堂と火織の戦闘力は途轍もなく高い。それこそ一騎当千と呼ばれるレベルに到達している。
特に神堂に限っては火織でさえも敵わないだろう。聖人と呼ばれる火織でも。彼の力はそこまで強力だ。
「それじゃあ行くぞ」
「分かった」
神堂の言葉を合図に二人は立ち上がり、外へと出た。
――――――――――
「あいつがそうか?」
「はい。あの少年がステイルを倒した人物で間違いありません」
そう話し合う二人の視線の先を歩く二人にペア。片側を歩く白い修道服
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