第46話 変身、仮面ライダーBLACK
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に跨りロッジ内を爆走した。
逃げ惑うクモ怪人達を追い回し、跳ね飛ばしていく。
「調子に乗るな、ブラックサン!」
ロッジ内を走っていた時、天井に張り付いていたクモ怪人が口から糸を吐き出した。その糸は丁度ライダーの首回りに絡みつき締め付けだす。
「ぐぁっ!」
呼吸が困難になった。咄嗟にハンドルから手を離し糸を取り外そうともがく。
しかしその拍子に思い切り後方に引っ張られてしまいバトルホッパーから強制的に降ろされてしまった。
そのまま地面へと叩きつけられる。だが、改造人間となった今の光太郎にその程度でダメージを負う筈がなく、すぐに立ち上がった。
その回りを全てのクモ怪人達が集まり取り囲む。
「観念しろ、ブラックサン!」
「どうする? これだけの数を相手にどうすれば良い?」
退路を塞がれ逃げ道もなくなった。それに此処は狭い屋内。バトルホッパーで走り回る事も出来ない。此処でケリをつけるしかない。
されど、まだ自分にどんな能力があるのか分からない状態だ。どう戦えば良いかも光太郎は分からないのだ。
「キングストーンよ。俺の中に埋め込まれたキングストーン。俺に力を貸してくれ! 俺にこいつらと戦う力を!」
光太郎が祈る思いで叫んだ。腰のベルトから激しい光が放たれだした。光太郎の体内に埋め込まれたキングストーンが光太郎の思いに反応して光を放ちだしていたのだ。
その光が放たれると同時に光太郎の体全身に凄まじいまでのエネルギーが行き渡る感覚を感じた。
「この力は……キングストーンが俺に答えてくれたのか! よぅし!」
拳を握り締めてライダーはクモ怪人達を相手に構える。回りを取り囲んできたクモ怪人達が一斉に飛び掛ってきた。取り押さえようとしたのだろう。回りに纏わりつき動きを封じようとしてきた。
しかし、それをライダーは苦もなく払い除けてしまった。
今のライダーにはクモ怪人達の怪力も撫でる程度にしか感じられない。
「ば、馬鹿な! これ程の力があると言うのか?」
驚愕するクモ怪人達。そんなクモ怪人達に向かい仮面ライダーBLACKの反撃が始まった。
「受けてみろ! ライダーキィィィック!」
空高く飛翔し目の前に居た一体の蜘蛛怪人にキックを叩き込む。それを食らった蜘蛛怪人のドテッ腹が吹き飛びバラバラになってしまった。
その破壊力に残りのクモ怪人達は恐れおののきだす。だが、容赦などする筈がない。キングストーンの与えてくれるエネルギーが光太郎の全身に行き渡っていく。そのエネルギーを拳に集中させる。
ライダーの両拳が赤く発光しだした。
「ライダーパァァンチ!」
残りの五体にそれぞれ光り輝く拳を叩き付けた。キングストーンの凄まじいエネルギーを纏った一
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