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スーパーヒーロー戦記
第46話 変身、仮面ライダーBLACK
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りとその男性は姿を現した。
 間違いない。養父、秋月教授こと秋月総一郎であった。

「父さん、無事で良かった」

 光太郎と養父は互いがこうして再会出来た事を心から喜んだ。しかし、その後すぐに光太郎の顔は強張った。真相を知りたかったのだ。
 あのゴルゴムと言う組織は一体。そして、養父である秋月総一郎とゴルゴムの関係とは一体。

「父さん、教えてくれ。ゴルゴムって一体何なの? 父さんとどう言う関係なの?」
「それは……」

 光太郎の問いに養父は黙った。顔を俯かせ答えを渋っているようにも見える。だが、すぐに顔を上げて光太郎を見た。

「奴等は、遥か昔から人類を影から支配してきた恐るべき組織だ。そして……私は、そのゴルゴムのメンバーなんだ」
「な、なんですって!?」

 光太郎は驚愕した。まさかあの優しかった父がゴルゴムのメンバーだったとは。
 そんな光太郎を他所に養父は話を進めた。

「あれは、忘れもしない今から19年前の事だった。日蝕の闇が町を覆い、その闇の中で私の息子、信彦が生まれた。そして、私の親友である南にも息子が生まれた。光太郎……お前の事だ」

 その話は知っている。以前聞かされたからだ。それから間も無く、光太郎が3歳の頃に両親は謎の事故で死亡。光太郎はその後彼に引き取られ、それから信彦とは兄弟同然の仲となったのだ。

「お前達が生まれた頃、私と南は古代遺跡の発掘をしていた。だが、作業は思うように行かず、資金繰りが難しくなっていた時、ゴルゴムとか言う組織から資金援助の申し入れがあったんだ」
「ゴルゴムが…援助を?」
「だが、これには思いがけない交換条件があった」
「その交換条件とは?」
「ゴルゴムのメンバーになる事だ」

 大方予想通りであった。
 養父は悩みに悩んだ末、その援助を受ける事となった。

「だが、親友の南はそれを断った…そのせいで」
「まさか、僕の両親を殺した事故はゴルゴムの仕業…何故父さんはそんな悪魔の組織のメンバーなんかになったんですか!」
「ゴルゴムに一度目をつけられたら逃げることなど出来はしない! 南も、それに…彼等もゴルゴムに入っていれば死ぬ事はなかったんだ」
「彼等?……まさか!」

 光太郎は蒼白した。嫌な予感が頭の中を過ぎったのだ。
 そんな光太郎を前に養父は頷く。

「そうだ、君と信彦にとっては妹同然だった八神はやて。その子の両親を殺したのもゴルゴムだ。八神は私の古い友人であり、ゴルゴムは彼等にも目をつけた。だが、やはり彼等はそれを断った。そのせいで…奴等は悪魔の集団なんだ!」

 光太郎の中に沸々と怒りが込みあがって来た。自分と信彦はそのゴルゴムに売り渡されたような者だったのだ。

「貴方は…貴方はそんな悪魔の集団に俺と信彦を売
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