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魔法少女リリカルなのは〜転生者の誓い〜
第九話・目覚める転生者
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神と対談し、あれからどれほど時間が経ったのかは分からないが

俺の意識が目覚めた。


「…どこだ?ここ」


周りを見渡す。

どうやら少なくとも神の間とかではないらしい

その事にまず安心する。

また、俺が目覚めたのはどこかのベットの上だ。

そして何となく、そう何となくなのだが俺はここが病院だと思う。

全体的に白を基調とした部屋とベットなのがそう思う理由である。

それに俺の腕には点滴が繋げられている。

数年前にこの世界での父が死にそうになった事があるが

どうやら俺はその時と似たような状態になっているらしかった。

つまり、死にそうだったと

いや、願い事が残っていなければ死んでいたのだから死にそうという表現はおかしいのだが・・・


「……」


とりあえず辺りをもう一度見回してみるが

どうして良いか分からない。

何となくナースコールを探してみるのだが、なかなか見つからない。

さて、どうしたものだろうか?


「……」


もう一度どうするか考えてみるが良い考えは浮かんできそうにない。

実際問題、ここが病院ならばこのまま何かしなくてもいい

誰か見回りにしてもお見舞いにしても来てくれるはずだ。

今現在、俺が焦っている理由は一つ。


(なのは…、無事でいてくれ…)


これだ。

あの金髪の少女、俺の原作の知識では恐らく名をフェイト、

フェイト・テスタロッサがなのはを殺していないかどうかである。

原作ではあり得なかったが、実際に俺が殺されている以上は確実とは言えない。

これでなのはが死んでいたりした場合、

どうにかして俺はもう一度あの趣味の悪い神様と話し合う。

願い事の回数が無いとかそんなことは後回しだ

そのときは俺の命と引き換えてでもなのはを生き返らせるのだから。

これが俺のやるべき事である、

だが、


「お兄ちゃん…!?」


どうやらこの俺の覚悟、

文字通り決死の覚悟は杞憂に終わったらしい。

部屋のドアが開き、そこからなのはが目に涙を溜めながらベットに横たわる俺に抱きついてきた。


「お兄ちゃん、大丈夫なの…?」


開口一番、俺の安否を気にするなのは。

どうやら俺はまたなのはを心配させてしまったらしい。

まったくもって、駄目な兄だ

こうなってくると俺はなのはを心配する資格があるのか分からなくなってくる。

まあ、とりあえずだ


「大丈夫だよ」


そう言って俺はなのはの頭を、

正確には部屋の入り口が左側のため左側にいたなのはの頭を

撫でようとした。

そう、撫でようとし
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