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魔法少女リリカルなのは〜転生者の誓い〜
第九話・目覚める転生者
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たのだが。


「あっ…」


情けない声がでた。

なぜなら、俺の左腕が肩の部分から無くなっていたからだ。

そしてそこで思い出した。

そうだ、俺は神との取引で左腕を捨てたのだった。


「……ッ!」


そんな俺の考えをどう受け取ったのか、なのはが息を呑んだ。


「…お兄ちゃん、その…あの…」


俺を気遣っているのだろう。

どうにか俺を励まそうとしているのが分かる。

でも、


「大丈夫、まだなのはの頭を撫でる事は出来るから」


俺はそう言って右手でなのはの頭を撫でて、笑顔をつくる。

そんな俺に対してなのはは限界だったのか


「ううっ…」


泣き出してしまった。

でももう俺に出来る事はない、

俺はそれからどれくらいかは分からないがなのはが泣き止むまでなのはの頭を撫で続けた。

そして


「…みずな、正直に話せよ?」


俺はなのはが泣き止んだ後すぐにやって来た、兄さんに尋問をされていた。

なのはは最後まで俺の事を心配していたが少し強引に美由希姉さんに連れられ病室から出て行っている。


「正直に話すって?」


魔法の事はなるべく周囲に気付かれないでくれというユーノ君のお願いを守るため

とりあえず俺はとぼけようとしたが


「とぼけるなよ、普通に考えてこけたぐらいで腕が切断される事態などにはならん」


どうやら一瞬でその目論みは失敗してしまったようだ。

それに兄さんは俺を追いつめるために言葉を続けた。


「それにその傷は間違いなく刃物による切り傷だ」


そう聞いてくる

そして、その目は確信に満ちあふれていた。

どうやっても言い逃れが出来そうにない事態に俺は助けを求める。

その方法とは


(ユーノ、聞こえるか?)

(みずなさん!?)


念話だ。

これならば兄さんに気付かれずに助けを求める事が出来る。


(大丈夫なんですか!?)

(ああ、大丈夫だ。…それよりも)


俺は手短に現在の状況をユーノに伝えた。

すると


(…分かりました、皆さんに全て僕がお話しします)

(いいのか?)

(はい…)


どうやらユーノが全て話してくれるらしいので

ここは彼に任せるしかないだろう。

その事を兄に伝える。


「兄さん、すまないけどなのはとユーノ呼んでくれる?」

「…?」


兄さんはなぜなのはと、更に言えばペットのユーノを呼ぶのか訝しんでいるようだが、

俺の表情から重要な事だと察したのか部屋のすぐ外に待機していたなのはと

いつの間にかなのはの
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