スーパーロボット大戦OGs
0091話
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破壊されたファング・スラッシャーを見て驚きの声を上げるリョウトに構わず、その場に2機を置き去りにする。
幸いヒュッケバイン2機は両方ともテスラ・ドライブ未搭載機である為、空を飛ぶグロウセイヴァーに1度抜かれてしまえば追いつくのは難しい。
「待たせたな、ベーオウルフっ!」
「お前もその名で俺を呼ぶか。だが、手加減はせんぞっ!」
アルトアイゼンの左腕に装備されている3連マシンキャノンが放たれるが、そんなものに今更当たる筈もなくクロノスのブースターで一気に攻撃範囲から抜け出る。
「そんな攻撃が効くと思ってるなら、甘いな!」
ビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を展開。武器ラックからガン・レイピアを取り出し、3つの射撃武器で同時にロックオンする。
「いくら装甲自慢とは言え、これに耐える事は出来るか!?」
ガン・レイピアから放たれる幾筋もの細長いビーム弾、ビームガトリング砲から雨の如く撃ち込まれる細かいビーム弾、その2つの武器の発射音に紛れて狙い澄ましたかのようにアルトアイゼンの関節部分へと狙いを付けるリニアレールガン。
さすがのキョウスケ・ナンブといえどもこの3つの攻撃全てを重装甲PTのアルトアイゼンで回避しきれる筈もなく、1秒ごとに機体の装甲が削られていく。
そもそもグロウセイヴァーの事を知らないのでしょうがないとは言え、射撃特化とも言えるこの機体相手に距離を取っての牽制を仕掛けてきたのが奴のミスだ。
こちらのキョウスケ・ナンブは他のパイロットより腕は上だが、やはりあちらの世界のベーオウルフ程の脅威は感じない。いや、まだ成長要素が残っていると判断すべきだな。だが、まずは絶望を知って貰う!
「ファント」
「アクセル、そこまでだ」
ファントムを放とうとした俺を止めたのは、敵の攻撃ではなくヴィンデルからの通信だった。
チラリとそちらの方を見ると、トリニティゲインの両肩に装備されているアウセンザイターの盾、シュルター・プラッテにビーム刃を形成してサイバスターとアステリオンへと投げつけ、牽制している様子が目に入ってくる。
「っ……ふぅ。慣らしはもういいのか?」
一瞬、感情のままに叫ぼうとしたが、そもそも今回の戦いはヴィンデルがトリニティの慣らしとヒリュウ改やハガネの部隊の実力を肌で感じてみる事だった筈だ。それを思いだし、深呼吸で気持ちを落ち着ける。
「ああ、実力は大体分かった。トリニティの慣らしも上々だ。つまりこの戦闘の目的は果たした。退くぞ」
「了解。全機、トリニティを中心に集まれ。転移フィールドから漏れるなよ」
俺の通信を聞いた味方機が、トリニティゲインを中心にして態勢を整える。ヒリュウ改やハガネの部隊もこちらと向き合うようにして態勢を整えている
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