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侍に憑依してトリップしました。
プロローグ (改)
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はよく分からないが、俺の意見に納得しているみたいだし、
まあいいだろう。

それから、しばらく二人でジャングルを歩いていると……。
学ランを着た少年が倒れているのを見つけた。

「ちょっと!あなた大丈夫!?」

倒れている少年に駆け寄る恵だが、俺は動くことが出来なかった。
何故なら倒れている少年よりも驚くべきことがあったからだ。
そう、少年が着ている学ランだ。
俺が居た明治の時代には学ランに近いデザインの軍服があるが全てが白い生地
のはず……。
少年くらいの年齢で明治ではあり得ない黒い学ランを着ている。


つまり少年は……


未来の人間だ。


☆☆



仙石(せんごく)アキラ視点

修学旅行から日本に帰るための飛行機の中。
突然、辺りが暗くなってしまい。
気が付いたら俺は……。
着物を着た見知らぬ、男女に介抱されていた。

「あ、剣さん!この子気が付いたみたいよ」

「少年。大丈夫でござるか?」

「え……ここは…?」

横になっていた体を起こして辺りを見渡すと……。
木に草と見たことの無い小動物が居た。
その光景はまるでテレビや映画で見るようなジャングルのような世界だった。
いや、どこからどうみてもジャングルそのままだ。

「な…何がどうなってるんだよ…俺は飛行機の中に居たはずなのに……」

まさか落ちたのか?俺一人だけ?
そう思うと体が恐怖で震えてきた。

「落ち着きなさい」

「あ……」

介抱していた女性に震える両肩を掴まれた後、ジッと俺の目を見る。

「ゆっくりと深呼吸して」

「すぅ……はぁ………すぅ……はぁ」

うむを言わさぬ、表情で深呼吸をするように言われ、大人しく深呼吸をする俺。
すると一呼吸する度に、体の震えがゆっくりと収まっていくのが分かる。
しばらく続けると体の震えは完全に止まっていた。

「体の震えは止まったみたいね……後、外傷は無いみたいだけど痛む所はあるかしら?」

女性に体の異常が無いかを聞かれた俺は、腕を動かしたり足を曲げたり伸ばしたりして
痛みが無い事を確認し、女性に報告をする。

「あ、えっと……大丈夫みたいです」

「そう…」

「えっと……もしかして俺達は飛行機から投げ出されたんですか?」

「「ひこうき?」」


え?何その反応?


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