第4章 聖痕
第34話 山の老人伝説
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つも倒せば、このカジノを乗っ取る事もそう難しくはないのですが……。
そうしたら次の質問。この部分がはっきりすると、俺の嫌な予感が現実の物と成りますから。
【このカジノが、違法の薬物で客の意識を混濁させたり、正常な判断力を奪ったりした状態で賭けを行わせて儲けている、と言う情報をタバサは伝えられて居たのか?】
一応、この質問からでしょうかね。この辺りのカラクリさえ掴んでいないのでは話に成りませんから。
しかし、タバサは首をふるふると横に振る。これは否定。
つまり、少なくとも、タバサに命令を下したイザベラは、このカジノが儲けているカラクリを掴んで居なかったと言う事ですか。
いや、もしかすると、下調べさえ行っていない可能性も多少は存在していますか。
それとも、ワザとタバサにその情報を伝えて置かなかったのか。
俺とタバサの能力を、そのイザベラ姫が有る程度想像しているとすると、少なくとも、二人合わせたら、ジョルジュ程度の能力が有る可能性を想定して居ると思います。
だとすると、危険な事が判っているカジノ潰しに、持っている手駒の内で、最強クラスの駒を前線に配置するのはそう間違った方法では有りません。
将棋で言うトコロの棒銀ですか。この場合、取られたとしても仕方がないとされる、銀として扱われる手駒の意志は無視ですが。
まして、相手の違法カジノも王家のイヌが周囲を嗅ぎ回り出したら警戒をして、闇に潜られる可能性も有ります。なので、出来るだけ短時間で内偵から殲滅を済ませる必要が有りますか。
……これは所謂、潜入捜査官の御仕事。危険度は異常に高い仕事です。
【そうしたら、確実にバクチに勝つ手段と言う物をタバサは持っているのか】
イザベラ姫の思惑については、今のトコロ直接は関係ないですか。どうせ、このカジノ潰しの最終局面で、何らかのアクションが為されるはずだと思いますから。
俺とタバサが任務に失敗して、何の騒ぎも起こす事なく、秘密裡にあっさりと殺されない限りは。
それで、次の質問に関しては……。
そもそも、バクチと言う物は、確実に胴元が儲かるような仕組みと成っています。そして、これを覆すには、かなりの強運か、それとも、確実に勝てる特殊な技術を持っている必要が有ります。
例えば、俺のようにカードの操作が出来るとかね。
先ず、一番簡単に為せるのは倍賭けですか。負けた次の回に倍の金額を賭け続ける方法。そして、勝利した瞬間に引く、もしくは、最初の賭け金に戻して、勝負を続ける方法。
例えば、ルーレットの赤か黒や、サイコロの大か小などの目に、負けた分を回収して、更に多少の勝ちが出るように賭け続けると言う方
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